まつや清の日記 マツキヨ通信

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ゼロウエースト宣言の笠松上勝町長は、総理大臣に匹敵

2008年08月25日 | ニュース・関心事
2020年に脱焼却・脱埋立を掲げる徳島県上勝町長の笠松和市さんの講演をメイン企画とする虹と緑・地方自治政策情報センターの政策研究会。午前中の環境・議会改革・公務労働の3つの分科会あわせ充実した研究会が開催されました。

 何といっても、2000人の町、人口密度は東京都中野区の4000分の一という過疎の町の町長さん。直面する課題はグローバリズムと石油文明。燃料が薪炭から石油へ、住宅は木造からコンクリート、絹・綿は化学繊維、日用品はプラスチック。

 この40年に石油漬け社会は上勝町の農林水産業を駆逐し山は荒らし人口減少をもたらした、ここに向かい合う時、結局、日本にあるべき国家目標がないというところにいきつく、と笠松さんは熱弁。小さな町の町長は、実は総理大臣の「器」。

 廃棄物は全て有料で回収するという「資源回収法」、「過疎過密国土荒廃防止法」などいくつものこの国のあり方として法律を提案。こうした問題だけでなく、フランス・緑の党に負けない週休4日制のワークチェアリング。

 日本にもおいしい水があるのにフランスから輸入、しかも、国産が高い、これは公海での輸送に使用される石油に税金がかけられていないから。公海での輸送燃料に課税すべきではないのか、など。国内では道路特定財源ですね。なるほど。

 道州制にたいしても手厳しい批判。こうした小さな町での実践は、グローバルであり、ナショナルであり、新しい日本の姿でもあります。笠松町長は、34分別のゴミ回収の街として脚光を浴び、全国のあらゆる場での講演活動に超大忙しの方。

 いや、緑の党の党首にふさわしい、と、感激。私たちの役割は、この上勝町の実践をたかだか2000人の町の実例、都市にはむかないとする「常識」をどうかえていくか。スウーデンモデルは「たかだか800万の国」の問題とする主張と同じです。

 笠松町長が「実は上勝町の過疎は指して問題でないんです。年をとって大変になったら息子や娘の所にいけばいいんです。この過疎に生きようとすると大問題になるんです」。まさに都市問題だということになります。

 それにしても、今回の研究会、ランチタイムが2時間、そしてその途中にはコンサートも。これは、国際会議ではしばしば見られます。食事やティタイムの時間が十分にあり、会場の後ろにはペットボトルでないほんものティコーナー。

 5月のサンパウロでのグローバルグリーンズ(緑の党・緑の政治国際会議)に参加した若者組が、日本の会議文化に少しでも広めていきたいと企画してくれたものです。楽しく刺激に満ちた政策研究会でした。

 ※今日は、朝帰り。伊豆の大雨で新幹線が5時間送れ、タクシー待ちで1時間、いやはや大変な1日になりそうです。