
昨日、JR東海に対し川勝静岡県知事から環境影響評価準備書に対する意見書が手渡されました。静岡市長意見は全部反映し、着工そのものは前提としていることを除けば、JR東海にとって極めて厳しい意見書となりました。
「南アルプスの自然を十分に理解・認識し、計画の具体化に当たっては、評価書作成の前段階から関係行政機関、地元住民、利水関係者、地権者等、並びに協議を行うことを求める。「評価書作成の前段階」の言葉をどう活用できるか。
リニア事業と「ユネスコエコパーク登録との整合を図り、登録に向け、あらゆる阻害要因の回避に万全な対策を行うことを求める」。「毎秒2㎥減少するメカニズムを関係者にわかりやすく説明する」「技術的に可能な最大限の・・対策」。
「本意見書に記載した意見の全てについて、評価書の本文中に漏れなく記載すること」「専門家や地域代表者会議等で構成する新たな環境監視体制を整備し、詳細に確認」「事業者は、この環境監視体制に参画し」「調査結果等を説明する」。
監視体制への参画についてはJR東海はマスコミ取材に「参加する」とは言明しなかったとの報道。この1か月の間に、エコパークについては生物多様性条約との関係、大井川問題についてはメカニズムについて私たち自身の力量が求められます。