まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

60年代の学生運動世代はベトナムを理想化してはいないか!

2019年12月17日 | 市政

「インド世界と中華世界が交わる地だが東アジアと東南アジアの中間となるベトナム」に知的好奇心わきまくり!いかにベトナム認識がステロタイプであったか、思い知らされた第6回外国人労働者問題勉強会、テーマはベトナム。講師は下條尚志さん(県立大学教員)。

ベトナムといえばベトナム民族を代表するキン族中心に53の少数民族、アメリカ帝国主義と闘ったベトナム共産党のイメージだがちょっと違った。下條さんの研究対象はホーチミンより南側で200年前にベトナム人がやってきた、先住民は中国系、外国人が出入りし通婚で多様な世界。ベトナム戦争においても徴兵逃れ、出稼ぎ、社会主義化の集団農業からも逃げる、インフォーマルなローカル秩序が根付いている。そちらの側に普遍性があるのではないかという問題意識。

そこから、外に「逃げる」ベトナム的風土、特に北中部は伝統的に貧しい地域で、「日本に行けばお金持ちになれる」キャンペーンに乗せられる形での日本への技能実習生が増えていく背景があるのではないか。イギリスに向かい命を失った39人のベトナム人達にも通じていないか。そして眼前の静岡市でキリスト教会でのベトナム語ミサに参加し彼らとの対話に臨もうとしている。急増するベトナム人技能実習生をどうとらえるべきか、に先立つ刺激的な勉強会でした。