※※※
第14回地質構造・水資源専門部会、県合意の上でのボーリングにJR東海は難色!
森下・丸井・塩坂委員の科学的工学的指摘に反論できないのに山梨県の意向持ち出す!
コアボーリングで1mの断層粘土の存在⁻塩坂、水質分析で静岡・山梨の水区別可能⁻丸井!
※※※
静岡県は2つの考え方を改めて示しました。
1,ボーリングにより静岡県内の地下水が山梨県側に流失し、大井川の水資源や生態系への影響を会えることに懸念。
2,リスク管理の観点から、本県内の地下水が流失したと判断する方法などを、事前に合意した上でボーリングすることを求めている。
JR東海は、南アルプストンネル工事で山梨県側に流失する湧水を、JR方式で300万t、静岡方式で500万tと分析し、全量戻しの方法として、A案=ポンプアップによる、B案=田代ダム融通案を示していました。ところがB案について現段階においても全く東電と協議が進んでいないことが明らかにしました。
こうした中で、静岡県と地下深くで繋がっている断層が県境300m付近に存在しており高速長尺先進ボーリングによっても地下水が山梨県側に引っ張られる可能性があり、県境300mでいったんボーリングを中断し、そのリスク回避の説明を求められていました。しかしながら、JR東海は今日もボーリングを県境まで続ける、水が出ても高速長尺ボーリングは菅が細いので止められる、静岡県の求める300m中断問題については山梨県側の意向も含めて静岡県と合意を得られるよう努力する、というものでした。
一方で丸井委員からの指摘、水質成分や同位元素などで静岡・山梨県の水の区別ができるので過去の山梨県側で分析してきた水資料と田代ダムだけでなく静岡県側の水資料を突き合わせていけば、大方の分析は可能。2か月はかかる。JR東海はこの指摘を受け止めるとしながら現段階で公表できるような分析結果となっていないとのことです。
塩坂委員からの指摘、これまで山梨県側で掘削した断層1と現在、直面している断層2は同じ地質と認識してきたが、コアボーリングによって断層粘土が1メートルもあるとすると大量湧水の可能性もあり、エアーパッカー組み合わせ、透水圧、浸水試験ができる。JR東海は指導を仰ぎたいと言いながら現場の技術者は難しいと抵抗姿勢。
4週連続の出前講座で県民世論に接した静岡県環境局の皆さんが感じたのではないかと推測しますが、森下座長はJR東海に県民に分かりやすい説明を何回も求めました。私たちの出前講座を活用した世論の盛り上げの役割を再認識できました。8市2町、静岡市の行政も県任せでなく、市民住民説明会をやる必要がありますね。