まつや清の日記 マツキヨ通信

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『宇宙はこうして誕生した』を読む

2006年08月12日 | その他
 『宇宙はこうして誕生した』(佐藤勝彦編 ウエッジ選書)は、かなり前に購入していましたが、まさに「積ん読」の世界でした。夜空に見えるいくつも星、銀河系、この宇宙はどうしてできたんだろう、は小さな頃からの疑問でした。

 発刊が2004年の9月なので、日進月歩の宇宙論の世界で、この本に書かれている事に更なる新しい新説が加わっているかもしれません。それでも、基本的な宇宙論は知っておきたいと思って、あらためて読み始めました。

 それにしても、私達が高校や大学で学んでいた頃の物理学の世界とは大きく発展していることに、これは物理のやりなおしだ、と思わざるを得ません。重力、電気磁気学、強い力、弱い力の4つの統一理論が課題となっている、と。

 宇宙は、「無」からはじまった、その「無」とは物質だけでなく、空間すら「非存在」と「存在」の間を揺れ動く、それが、トンネル効果という何千億回に1回ボボールが壁を突き抜ける、ここからビッグバン、宇宙の創成がはじまった・・・。

 宇宙が始まって最初の10のマイナス44乗秒後に最初の相転移が起こり、一つの力から重力が枝分かれし、そして10のマイナス36乗秒後の第2の相転移で強い力が枝分かれし、・・・・実に面白く読めます。

 世の中、お盆で「夏休み」。この本を抱えて、夜空を眺める少し、ゆったり出来る時間と空間を確保したいものです。それにしても、ニュトリノ発見のスーパーカミオカンデは、浜松ホトニクスの技術で支えられている、この現実、スゴイ。

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