荒木健太郎/監修 「図だけでわかる!天気と気象 ( 超効率30分間の教養講座 3 )」読了
「30分」と書いてはいるけれどもとても30分では読み切れなかった。あしかけ3日もかかってしまった。ルビがたくさん振られているので小学生や中学生が読むような本なのかもしれないが内容はかなり濃かった。
様々な天気のメカニズムを図解で説明してくれているのだが、天気のメカニズムというのは複雑である。極地的な天気も大陸レベルの気候もすべては風の流れがキモであるというのだけは理解ができた。やはりここでも記憶力のなさが災いしてその場で理解ができてもいざ空を眺めると何にもわからない。
しかし、ここ数年の天気予報というのは100%以上じゃないかというほど的中率がすごい。そして情報量も多くなって、天気のメカニズムなんか知らなくても予報サイトをいくつか眺めるだけで今日は風が吹きそうとか波が高そうだとかいうのはすぐにわかってしまう。日常生活はもちろん、釣りに行くにしても十分信頼できるので何の支障もない。
インターネットがなかった30年以上前は和歌山と田辺の気象台に電話をして風はどうですか?波はどうですか?と釣りに行く前の日に問い合わせをするくらいしかなかった。それでも通り一遍の回答しかしてもらえず、新聞の天気図を見ても何が何だかわからなくてすさみに行ってみたら渡船屋が休業していたなんていうこともあった。その頃、見老津の渡船屋の船頭から、日本海に等圧線が3本出てたら磯には渡れないということを聞き、それを基準にするようになった。これが唯一の僕の自己予報の判断となった。
それが今では地名を打ち込むだけでピンポイントの1時間ごとの風と波の予報を見ることができて、これがよく当たる。午前9時から風が強くなるとなっていたら本当に風が吹いてくる。雨雲レーダーを見ていると出勤時刻に駅まで雨に遭うか遭わないかということが確実にわかってしまう。
こんなに精度が上がったというのはスーパーコンピューターを駆使した気象モデルの演算の賜物らしい。
どんなことをやっているのかということもこの本には書かれていた。それは、コンピューター上に仮想の地球と大気を設定し、その大気を格子に区切り、その格子に現実の温度や湿度といった大気の状態をあらわす値を割り当ててから予報のプログラムを用いて少し先までの大気の状態を繰り返し求めていくということをしているそうだ。
一番基本になるのは「全球モデル」というもので、格子の水平間隔は約13km、鉛直層数は128層でその格子数は約1億7000万個もあるそうだ。これをもとに地域を絞り格子の大きさも小さくしながら「メソモデル」、「局地モデル」と詳細な予報をやっていくらしい。
う~ん、すごいことをやっている。ここまでやってくれたら自分で天気図を見る必要もなければそれをハッタリと勘で分析する必要もない。車の運転と同じで自動運転任せだといざという時に適切な動きと予想ができないということもあるのだろうが、僕が生きているあいだにはそんないざということが起こるはずもないので予報サイトだけに頼る生活を続けるのが一番楽ちんで確かなのである。
「30分」と書いてはいるけれどもとても30分では読み切れなかった。あしかけ3日もかかってしまった。ルビがたくさん振られているので小学生や中学生が読むような本なのかもしれないが内容はかなり濃かった。
様々な天気のメカニズムを図解で説明してくれているのだが、天気のメカニズムというのは複雑である。極地的な天気も大陸レベルの気候もすべては風の流れがキモであるというのだけは理解ができた。やはりここでも記憶力のなさが災いしてその場で理解ができてもいざ空を眺めると何にもわからない。
しかし、ここ数年の天気予報というのは100%以上じゃないかというほど的中率がすごい。そして情報量も多くなって、天気のメカニズムなんか知らなくても予報サイトをいくつか眺めるだけで今日は風が吹きそうとか波が高そうだとかいうのはすぐにわかってしまう。日常生活はもちろん、釣りに行くにしても十分信頼できるので何の支障もない。
インターネットがなかった30年以上前は和歌山と田辺の気象台に電話をして風はどうですか?波はどうですか?と釣りに行く前の日に問い合わせをするくらいしかなかった。それでも通り一遍の回答しかしてもらえず、新聞の天気図を見ても何が何だかわからなくてすさみに行ってみたら渡船屋が休業していたなんていうこともあった。その頃、見老津の渡船屋の船頭から、日本海に等圧線が3本出てたら磯には渡れないということを聞き、それを基準にするようになった。これが唯一の僕の自己予報の判断となった。
それが今では地名を打ち込むだけでピンポイントの1時間ごとの風と波の予報を見ることができて、これがよく当たる。午前9時から風が強くなるとなっていたら本当に風が吹いてくる。雨雲レーダーを見ていると出勤時刻に駅まで雨に遭うか遭わないかということが確実にわかってしまう。
こんなに精度が上がったというのはスーパーコンピューターを駆使した気象モデルの演算の賜物らしい。
どんなことをやっているのかということもこの本には書かれていた。それは、コンピューター上に仮想の地球と大気を設定し、その大気を格子に区切り、その格子に現実の温度や湿度といった大気の状態をあらわす値を割り当ててから予報のプログラムを用いて少し先までの大気の状態を繰り返し求めていくということをしているそうだ。
一番基本になるのは「全球モデル」というもので、格子の水平間隔は約13km、鉛直層数は128層でその格子数は約1億7000万個もあるそうだ。これをもとに地域を絞り格子の大きさも小さくしながら「メソモデル」、「局地モデル」と詳細な予報をやっていくらしい。
う~ん、すごいことをやっている。ここまでやってくれたら自分で天気図を見る必要もなければそれをハッタリと勘で分析する必要もない。車の運転と同じで自動運転任せだといざという時に適切な動きと予想ができないということもあるのだろうが、僕が生きているあいだにはそんないざということが起こるはずもないので予報サイトだけに頼る生活を続けるのが一番楽ちんで確かなのである。