イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「神に頼って走れ!」読了

2008年04月10日 | Weblog
高野秀行「神に頼って走れ!」読了
去年の11月に読んだ、「怪魚ウモッカ格闘記」のスピンアウト本だ。
著者は前作でインドに入国しようとしたが昔の不法入国がもとで入国を拒否された。計画が頓挫したので暇つぶし?に東京から波照間島を自転車で走破することにした顛末なのだが、文章が軽い。失礼かもしれないが僕のこのブログに毛が生えたような文章力だ。
しかし、行動はすごい。著者は1966年生まれ。僕より2歳若いだけだ。この歳でこれができるのがうらやましい。あこがれる。普通は社会が邪魔をしてここまではできないだろう。自らの立場をこういうことができる状態に置いてしかもちゃんと自立しているのがすごい。

僕も少しは冒険がしたいと思い、去年の秋の15連休に四国八十八箇所を原付で廻ろうとしたがやっぱり会社の荒波には抗えなかった。
しかし、どこかで一矢報いる気持ちは持ち続けたいと思う。

そして、僕の周りにもう一人、自由を目指すやつがいた。
今年の3月で21年間勤めた会社を辞めたらしい。詳しくはわからないがこれから教師を目指すらしい。
僕と同じ歳で新しい人生を切り開く彼がうらやましくもあり何か僕も夢を託したくなる。
子供の成長を楽しみに家族を守るのがいいのか、自由を求めて羽ばたくのがいいのか。自分が死ぬ直前に笑うことができるのはどちらなのだろうか。
しかし、僕が彼の立場で人生の選択ができたとしてもこれほどの冒険はできないであろう。
やっぱり、彼の決断に賞賛と羨望の拍手を送りたいと思う。
コメント
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