イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

ヴィンテージ 32番

2014年12月04日 | Weblog
今使っている鯛釣り用のビニールが底をついてきた。追加で購入しようとしたところその色は品切れだと言われた。じゃあ追加はいつ入るのと聞くと、「もう入らない。」という。このビニールはメーカーに特注で染めてもらうそうなのだがその都度微妙に色が変わるらしい。そのたびに品番(というかただの番号)を変えるらしい。
まるで毎年出来がちがうワインのようだ。まさしくヴィンテージだ。
巷では11年のピンクの8番はよく釣れるとか、8年のパープルはダメだった。などとささやかれているのかもしれない。

とりあえず買わなければならない。今の色に近いものが欲しいので家に残っているものを持ってあらためて出直してきた。
右は今までのもの、左が今回購入したもの。



画像でも実物を見てもよくわからないが、店主曰く、微妙に違うそうだ。おまけに1番違いで少しだけ色が違うものまであった。
この店だけでもゆうに20色はある。多分それなりにすべて需要があるのだろう。
ここで釣り師はものすごく迷う。いままで使っていたものが一番。それがないと釣れないと思ってしまう。そこに違う色を選べといわれるとものすごく不安になる。選んだもので果たして魚が釣れるのか・・・。しかし選ばねばならない。店主に聞いても、「自分の幸運は自分で掴み取れ。」という、子供を谷底に突き落とす獅子の親心か単に面倒くさいのか、「さあ?」というぶっきらぼうな答え。もともと愛想が悪く、気の短い僕の父親もここで喧嘩をしたことがある。

ハイド博士の作った薬よろしく6番しか釣れないのか、新たな32番は威力を発揮するのか、腕がない釣り師は振り○めサギか怪しき新○宗教に簡単にひっかかってしまう人々と同じ人種かもしれないのだ。
しかし、魚って人間が見分けることが難しいほどの色を識別してこれはニセモノ、これはエサらしいと判断をしているのだろうか?

コメント
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