イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「空想科学読本17」読了

2017年04月23日 | 2017読書
柳田 理科雄 「空想科学読本17」読了

このシリーズも最初の出版から20年(2016年時点)経ったそうだ。内容は同じようなもので、空想科学の登場人物がいかにものすごい力を発揮しているかということを本当に計算し続けている。
著者がこのような本を書くきっかけになったのは経営していた学習塾が倒産しそうになり、経営を続けるためにアルバイトで執筆した本がヒットして今に至ったということだ。
ある意味、自分の興味のあることを小商いでやってみたらそれがとんでもない利益を生んでしまったという大成功ともいえる業績で、あとがきなんかを読んでいると、いつもこんな人にあやかれないものかといつもあこがれてしまう。

昔はもっと具体的な計算式なんかが書かれていたが、ゆとり世代には難しすぎるのか(僕にもぜんぜんわからないが・・・)計算結果だけが書かれているのはちょっと寂しい。
古本ばかりとはいえ、今さら買ってまで読むのも・・と思っていたら、図書館にもラインナップが蔵書されていた。この本は蔵書の中では最新刊であった。ちょっとパラパラめくってみると、ついつい読みたくなってくるのだ。
今回は20周年記念ということで過去の掲載を含めてヒーローたちをいろいろなカテゴリーに分けてランキング形式で発表というかたちにしている。

蔵書されている書架はというと、ヤングアダルトのコーナーで、50歳を過ぎたおっさんが立ち寄るところではないのでほかの文学本の下にこっそり隠して借りるという昔のエロ本の買い方のような借り方になってしまったがそれでも読みたくなってくる。
僕の精神年齢は限りなく幼稚だ。

ものすごい力を発揮するというと、釣鉤に掛かった魚の力というのも侮れない。
どう考えてもたかだか40センチを少し超えたくらいのサイズの魚が釣竿を伸してしまうほどの力があるとは思えないがどうなんだろうか。
しかし、実際の場面ではこれ以上は耐えられないからドラグを緩めたり糸を送り出したりしてしまう。これは糸が切れてしまうだとか、竿が折れてしまうだとかいう心理的なものが働くからなのだろうか。それとも、水の中での魚の推進力というのは相当なものがあるのだろうか。まあ、相手もここでくたばったら命がなくなると思うと火事場のばか力が発揮されてとんでもない推進力を生むものなのだろうか。(ちなみに、脳のリミッターが解除されたときに発揮される筋力というのは、この本によると、通常の力の1.2~1.4倍位になるそうだ。)
この本にも、テコの原理が働くので魚の引きは強くなると書かれていた章があったがどちらにしても大きな魚の引きというのはたまらなく魅力的なのだ。

コメント
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