横山淳一 「イタリアに学ぶ医食同源」読了
医者が書いた、イタリア料理は健康に良いというテーマの本である。
糖尿病や内分泌系の病気を専門にしている医者だそうで、栄養学にも精通しているようだ。
この本に出ている文章が書かれたのはおおむね1980年代の後半から1990年代の前半、日本でイタリア料理というものが注目されて始めた頃のようである。
今ではオリーブオイルやハーブというものも当たり前になってきているが当時はかなり珍しいものであったようだ。
だから、オリーブオイルは抗酸化作用があるとか、パスタに使われる小麦粉は消化がゆっくりで腹持ちがいいとかいうのは当たり前に知られていることだと思うけれども、こういう人たちがそれを広めていったということになるのだろう。
しかしながら、他人の料理の選び方を批判気味に書いたり、自分の好きな南イタリアの料理以外のイタリア料理までも批判しているのはいただけない。
まあ、脂肪分や糖分が多い食事を摂り続けるというのはそれはよくないことではあるのだろうが、自分が美味しいと思う食べ物が一番ではなかろうかと思う。他人のことは放っておいてやってくれということだ。
また、なぜだか「料理の鉄人」の話題を文章のなかに何度か持ち出している。あの番組はあれはあれで面白かったが、こういうエッセイに出てくると違和感がある。もっと自分の言葉と感覚で語って欲しいものだ。
日本がカネに物を言わせて世界中から何でも買いあさっていた時代だから、著者も自分自信を勘違いして山本なんとかという人のようにいっぱしのグルメと思い込んでいたのだろう。医者とか政治家とかによくあるような話だ。おまけにこの文章が連載されていたのが「味の手帳」という雑誌らしいが、なんだか、「暮らしの手帳」をパクッているようで如何ともし難い。今の時代には読む価値のない本である。
医者が書いた、イタリア料理は健康に良いというテーマの本である。
糖尿病や内分泌系の病気を専門にしている医者だそうで、栄養学にも精通しているようだ。
この本に出ている文章が書かれたのはおおむね1980年代の後半から1990年代の前半、日本でイタリア料理というものが注目されて始めた頃のようである。
今ではオリーブオイルやハーブというものも当たり前になってきているが当時はかなり珍しいものであったようだ。
だから、オリーブオイルは抗酸化作用があるとか、パスタに使われる小麦粉は消化がゆっくりで腹持ちがいいとかいうのは当たり前に知られていることだと思うけれども、こういう人たちがそれを広めていったということになるのだろう。
しかしながら、他人の料理の選び方を批判気味に書いたり、自分の好きな南イタリアの料理以外のイタリア料理までも批判しているのはいただけない。
まあ、脂肪分や糖分が多い食事を摂り続けるというのはそれはよくないことではあるのだろうが、自分が美味しいと思う食べ物が一番ではなかろうかと思う。他人のことは放っておいてやってくれということだ。
また、なぜだか「料理の鉄人」の話題を文章のなかに何度か持ち出している。あの番組はあれはあれで面白かったが、こういうエッセイに出てくると違和感がある。もっと自分の言葉と感覚で語って欲しいものだ。
日本がカネに物を言わせて世界中から何でも買いあさっていた時代だから、著者も自分自信を勘違いして山本なんとかという人のようにいっぱしのグルメと思い込んでいたのだろう。医者とか政治家とかによくあるような話だ。おまけにこの文章が連載されていたのが「味の手帳」という雑誌らしいが、なんだか、「暮らしの手帳」をパクッているようで如何ともし難い。今の時代には読む価値のない本である。