イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

高野山は雨の日もいい。

2018年09月20日 | Weblog
いよいよ僕の愛車、イレグイ号(ナンバーが1091なのでイレグイ号です。)ともあとひと月でお別れだ。走り納めということで高野山を目指した。



一昨年、紅葉の時期、早朝に訪れたところ、人が少なくまことに心地よかったので今回も早朝出発した。普通ならそんなに朝早く起きて疲れないの?と言われるところだが、釣りに行くのと変わらないのでぼくにとってはなんともないのである。

昨日の天気予報ではお昼前まではなんとか天気は持ちそうな感じだったが、朝起きたころから雨が降り始めた。まあ、仕方がない。予定通り出発だ。
大門前に午前6時過ぎに到着。気温は15.5℃。半そででも大丈夫だろうと高を括っていたけれどもかなり寒い。



紅葉にはまだまだ早いし、早朝、この雨と肌寒さも手伝ってほとんど人がいない。奥の院も壇上伽藍もこんな感じである。

  

奥の院では朝の勤行がおこなわれていたのだが、聞いている人数はわずか10人ほど。日本人は僕だけと思われる。目をつぶって聞いていると宇宙のどこかに浮かんでいるような感覚になってくる。
そして金堂も根本大塔も拝観しているのは僕だけだ。なんと贅沢なことだろう。

外に出てみると苔むした石塔は雨に濡れてその荘厳さを増している。

 

勿体ないことに、先の台風でここも被害をたくさんの被害を受けたようだ。いたるところでその石塔が倒木で倒されている。

  

早く元通りに戻ることを願いたいものだ。


この秋の霊宝館の展示テーマは、「もののふ」だ。



奥の院への参道には戦国の名だたる武将や大名の墓標が並んでいる。

 

高野山の各寺院は大名たちと師檀契約というものを結び供養をする代わりに寺領の安堵を得ていたそうだ。だから敵も味方もみんな一堂に会しているのだ。しかしながら高野山というところはこれだけの人々を引きつけたというのはやはり空海の魅力がそれほど大きかったのだということだからすごいものだ。
そして今回はお市の方の肖像のオリジナルが展示されていた。いつもはレプリカが展示されているけれどもテーマに合わせてオリジナルがでてきたようだ。もちろん、レプリカと本物の区別がつくほどの眼力は無いのであるけれどもまあ、それが本物であると思うだけで目の前にして緊張する。
いいものを見ることができた。

霊宝館の庭は紅葉の頃になると今はこんな感じだがことのほかきれいな景色になる。紅葉の季節まで車が持たなかったことが悲しい・・・。



今度の車はかなり非力なので高野山まで上ってくることができるのだろうか・・・。それが心配だ・・・。













コメント
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