ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

父の手帳

2017-09-17 17:19:23 | 日記
父がいなくなった実家へ片付けに行ってきた。

実家の片づけは、父が高齢者住宅へ移った頃から少しずつやってきているのだが、物が多すぎてなかなか片付けが終わらない。

家が大きいうえに母の希望で収納場所がたっぷりと有り、その収納場所にはぎっしりと物が詰め込まれている。

頂き物が多かったり、また要らない物を捨てられない母だったこともあって、ため込まれた物の多さと言ったらない。

母が亡くなって一人になった父も自ら要らない物を捨てるということはせず、さらにオシャレな父は母任せだった洋服を自分で買うようになってから、洋服の量がものすごく増えていた。
ほとんど服は買わなくなった私なんかより、父の方がずっと「衣装持ち」だ。

しかし、最近の雑誌でも「老親の家を片付ける」なんていう特集をよく目にするので、きっとどこの家でも同じようなものなのかもしれない。

さて片づけだが、自分たちが欲しいものはそれぞれがもらい、あとでリサイクル業者に来てもらうつもりで引き取ってもらえそうなものはよけて置く。

自分たちで捨てられるものはできるだけ捨てて、最後に残った物は業者に頼んですべて廃棄してもらおうと思っている。

そして今やっている片づけは、よけておくものと捨てるものの仕分けなのだが、片づけをしていると懐かしいものがたくさん出てきて、思わず手が止まってしまう。

特に実家のそばに住んで、より父と長い時間を過ごしていた妹は、父の愛用していたものに手が付けられないと言う。
それらの品を見ると元気だった父を思い出し、それから父がいなくなった寂しさに襲われるからなのだそうだ。
その気持ちはよくわかる。

私は母の時がそうだった。

母が使っていたもの、例えば洋服など捨てなければ・・・と思うものの、捨てるどころか見ることもできなかった。これはもちろん妹も同じだった。

それらがいつの間にか無くなっていたのは、すべて父が処分してくれたからだった。
父もよく一人で母の思い出がたくさんつまった品々を処分できたものだと思う。

だから、今度は私が父のものを処分してあげようと思う。

ところで整理をしていたら同じ黒の手帳が何冊も見つかった。

年度ごとに分かれていて、その数は10冊以上あり、母が亡くなる前年から父が77歳になるまである。

中をパラパラと見てみたら、父が毎日つけていた日記的なメモ書きだった。

仕事をしていた頃の日記は、その日にあった会議や行った場所などが書かれているだけ。

それが変わったのは母が突然の余命宣告を受けた頃だった。

母の病状が一行だけ、そこに書き加えられるようになった。

母の病状が悪化し、ついに亡くなった日も「妻逝去」とだけしか書いていない。

父にもいろいろな想いがたくさんあったと思うが、自分の心情などは一切書かず、淡々と事実だけが書かれていた。

「これも全部捨てよう」と思いながら、何気なく他の手帳のページをめくった時、感謝という言葉が目に入ってきた。

そこを読んでみたら、それは父が仕事で表彰された日で、実はこの表彰は父にとっては人生で嬉しい出来事ベスト3に入るくらい喜ばしいことだったのだが、そこには母に対する感謝の言葉が書かれていた。
この時はもうすでに母は他界していたのだが、「妻の写真を持って表彰式にでた」とあった。

父はどちらかと言うと仕事に生きるタイプで75歳まで現役で働いていたのだが、当時の父は子どもの目からみると「上から目線で物を言う人」という印象がとても強かった。

とても頼りになる父である反面、家族に対しても仕事関係の他人に対しても上から目線で遠慮なく物を言うので、昔の私は父に対してよくムカッとしていた記憶がある。

そんな父だったので、家族に対して声に出して感謝の言葉など聞いたこともない。

ところが、父が亡くなってから見つかった遺言書の中に、家族に対する感謝の言葉が書かれていたのと同じで、母が亡くなった後の手帳には感謝の文字がたくさん書かれていた。

その手帳の中には私の知らなかった父の姿があった。

親子と言えども日記を見るのはマナー違反だったのかもしれないが、父の想いがすこし分かって嬉しかった。

でも、この手帳も処分しよう。父もそれを望んでいるような気がする。

さて実家にあった欲しいものは、もうほとんどもらってきたのだが、もうひとつみ~つけた!!

これ↓



青竹ふみか足つぼボードを前からずっと欲しいと思っていたのだが、なんと実家で発見した。

妹は「いらない」と言うので、私がもらってきた。

足の裏は第二の心臓とも言われているそうで、血流を良くするためにもらってきたボードをさっそくフミフミしている。

これが痛いの痛くないのって・・・かなりの痛さですが、慣れるとそれもまた気持ち良さになってきます。







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