ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

動物園

2019-09-25 16:13:24 | 日記

何年ぶりかで円山動物園へ行ってきた。

最後に動物園へ行ったのは、確か父と一緒に行った三年ほど前だっただろうか。

認知症が進んできた父が「へびを見たい」というので、父の乗った車いすを押して行ったことがあった。

なぜ、へび?と思ったが、父の頭の中で、へびにまつわる昔の記憶が甦っていたのだと思う。

父は若い頃に仕事で山奥へ行くことがよくあって、その時しばしば蛇に遭遇したという話を聞いたことがある。

ところが、父はあんなに「へびが見たい」と言っていた割には、へびを見てもさほどの関心を示さず、ちらっと見ただけで「もう疲れた。帰る」と言い出す始末だった。

子どものように「帰る」と言う父を、「せっかく来たのだからもう少し見よう」と説得して、少し休めば気も変わるだろうかと、アイスクリームを食べに入ったお店も当時のままだった。

結局アイスクリームを食べて、そのまま帰宅という事になったが、あの時の父はまだ体格が良くて、車いすが重かったな・・・なんてことを思い出してしまった。

それにしても三年ぶりに動物園に来て驚いのは、昔(子どもと一緒に来た十数年前)と比べてずいぶん変わったことだった。

もしかして父と来た時ともあまり変わっていないのかもしれないが、なんせあの時は蛇しか見ていない為、こんなに変わっている事が分からなかった。

どう変わったかと言うと、より自然に近い状態にいる動物の姿を見ることができる展示が増えていた。

レッサーパンダは、お客さんが自由に出入りする部屋の天井に張り巡らせたレールの上で昼寝をしているし、オットセイが水の中を気持ち良さそうに泳ぐ姿を、水中に作られた透明トンネルから見ることができる。(ホッキョクグマも時間が合えば泳ぐ姿を見られるとか)

また植物園かと思うような緑豊かな室内には、熱帯の鳥がいた。

 ぬいぐるみ?と思ったら本物だった、レールの上で昼寝をするレッサーパンダ

レッサーパンダのすぐ下には見物客がいて、飛び降りて脱走しないのかと思うけど、きっと大丈夫なのでしょう。

の展示では、他のレッサーパンダが木の上をお散歩中。

レッサーパンダも可愛らしかったが、それ以上に「萌え~」と目がハートになってしまったのがこちら。↓

この足といい、顔といい、どこかオカメインコのP太郎に似ている。

イグアナって鳥とそっくりだわ

同じ爬虫類でもへびは大の苦手だが、こちらはペットとして家に居てもぜんぜん問題はない。いや、むしろ家にいてほしい可愛さ。

それにしても、徐々に展示されている動物たちに同情心が湧いてくるのはなぜなのか。

動物園に居れば安全と食べ物は保証されているが(そう思うのは人間だからなのかもしれないが・・・)やはり自然の中にいる方が幸せなんじゃないかと思う。

気持ちよさそうに泳いでいるオットセイは幸せそうだったが、そうじゃない動物たちもいた。

特にそう思ったのは、ホッキョクグマ。

この子はとてもイライラしていた。今日がたまたま機嫌が悪かっただけなのかもしれないが、見ているうちにつらくなってしまった。

動物園を見学しながら、最後はちょっと複雑な心境になってしまったものの、思っていたよりもずっと動物園は楽しいかもしれない。年間パスポートを持って足繁く通う人の気持ちが分かるような気がした。

動物が大好きだった父が元気な時に来ていたら、きっともっと楽しんだろうと思う。

動物園は小さな子どもを連れた家族が多かったが、高齢者も行くといいのではないかと思った。動物たちの仕草に癒されて楽しめる。

こうして半日を動物園で楽しんで過ごしてきたが、最後に人間に癒しと喜びを与えてくれる動物たちに感謝したいと思う。

 



 


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