ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

植物の効果

2020-06-13 15:27:10 | 日記

「春の山菜は毎年すこし食べるといいんだよ。一年の間に身体の中に溜まった毒を消すことができる」と教えてくれたのは、亡き母だった。

当時は若かったので山菜を食べるといいと言われてもピンとこなかったが、年をとると共に山菜の味が好きになった。

今は山菜はどれも好きだが、中でも好きなのが蕗。

蕗は煮物にしたり味噌汁の具にしたり、きんぴらにしたりして毎年春の味覚を楽しんでいる。

しかし、そろそろ山菜の時期も終わる。

今年最後にもう一度、蕗が食べたくて採りに行ってきた。

蕗は道端などどこにでも生えていているのだが、残念ながら食べられない赤い蕗がほとんどで、食べられる青い蕗は水辺のある山に行かなければ採れない。

その青い蕗は裏山にもあるのだが、今回はすこし車で行った所にある場所へ行ってきた。

ここは今年の春に車で通りがかって偶然見つけたのだが、湿地の中に蕗が密集して生えている。

道路の近くで、何が出てくるか分からない山の中にわさわさと入らなくてもよいので、手軽に八百屋へ蕗を買いに行く感覚で採ってくることができる。

というわけで今回も食事一回分、食べるだけの蕗を採って来た。

茹でてあく抜きをしている蕗は、後日さつま揚げ、にんじん、こんにゃくなどと一緒にきんぴら風に調理しようと思っている。楽しみだわ。

ところで庭仕事をしていたら、ご近所に住む中国人のワンさんに会った。

いつものように世間話をしたのだが、ワンさんは最近薬草に興味を持っているそうだ。

中国では西洋医学のお医者だったので、現場で薬草を使うという事はしなかったそうだが、ワンさんのご主人が癌になった時には漢方を飲ませたそうだ。

確かに漢方薬も薬草が多い。

また今回のコロナで、中国では漢方薬を治療に取り入れて効果があったとか聞いた。植物の力、恐るべし・・・

「アレも薬草ですね~」とワンさんが指を差して教えてくれたのが、庭に生えていたミヤマオダマキだった。

ミヤマオダマキの根は消炎、鎮痛に効き、花や葉のしぼり汁は関節炎によいのだそうだ。

「それからこれも・・・」と教えてくれたのはスギナ。

スギナは根が広く土の中に張って抜いても抜いても出てくる強い雑草なのだが、薬効もまた強力なのだとか。

そういえば子供の頃にスギナを干して作ったお茶を飲まされたことがあったっけ。かなりマズかったことしか記憶にないが、あれは何に効いたのだろうか??

そして最近ワンさんが興味を持っているのが日本の山菜だそうで、中国では食べたことがなかった蕗やウドを採って食べているそうだ。

しかし考えてみれば、植物には何かしらの薬効がある。野菜然り、山菜然り。そしてミヤマオダマキのような草花もそう・・・

毒セリのように食べると命にかかわるような毒を持つ植物も多いが、植物には人の身体を治す効果があったから、中国の漢方や西洋のホメオパシーのように古くから薬として使われてきたのだろう。

そのようなことを考えると、植物に対する考え方が変わる。

いつも親の仇のように抜きまくっていたスギナにも感謝の気持ちが湧き上がる。

というわけで、採ってきた蕗ちゃんも感謝しながら頂こうと思っている。

 


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