家族で行った温泉でのこと。
温泉に入って、美味しいご飯を食べて、温泉宿で用意してくれた作務衣風の部屋着に着替えて、クラッシックが流れるロビーの椅子でくつろいでいたら次女が写真を撮ってくれた。
撮った写真をチェックしていた次女が「あーっ」と声をあげたのでどうしたのかと思って写真をのぞき込んだら、写っている私に髭が生えていた!?
よく見たら眉毛も太くなっていて、一瞬では誰なのかわからない、、、というか、男にしか見えないじゃないの。
次女が変身するアプリを入れていて、外すのを忘れたらしい。
その日は長男だけが用事で来ていなかったので、普通に撮った家族の写真と男に変身した私の写真を次女がラインで長男に送ったのだが、返ってきた長男の返事に大笑いした。
「ウポポイにいるの?」
ウポポイとは今年オープンしたアイヌ民族の博物館で、いつか行こうと思っているのだが、残念ながらまだ行ったことがない。
そして長男も行ったことは無いはずなのだが、どうしてこの写真を見てウポポイにいると思ったのか。
すると、次女が言った。
「お母さんの変身した写真見て、そう思ったんじゃない?アイヌ民族に見えるかもしれない」
そう言われると、確かにそう見えなくもない。
太い眉毛と立派な髭がアイヌ民族の男性のようだし、作務衣風の部屋着が益々そう見える。
さらに長男から返信がきた。
「ガイドさんに案内してもらってるの?」
この言葉で家族みんな大爆笑!
夫と娘たちはお腹を抱えて笑っているし、私も笑いが止まらない。
やっぱりそう思ったんだ。私をアイヌのガイドさんだと間違えている。
笑いすぎて苦しくなりながら、こんなに笑ったのは久しぶりだなと思っていた。
もちろん普段も笑うことはあるが、ここまで笑いが止まらないことは久しぶりだった。
これほど笑ったのは、短大の時以来かもしれない。(40年も前!)
あの時も苦しくなるほど笑いが止まらないかった。
今思い出すと大したことではなく、何故あんなに可笑しかったのかと思うのだけど、箸が転がっても可笑しい年頃だったからかもしれない。
それにしても、まだこんなに笑うことができた自分にちょっと驚いた。
そして笑ったあとの爽快感。
変な写真を撮ってくれた次女に感謝しないと。
私同様、大笑いした家族もこれがきっかけになって空気が変わった。
なんだかみんな明るくなった。
特に次女は、最近仕事疲れで心配していたのだが、以来吹っ切れたようにも見える。
笑うことの大切さをあらためて思い知った。
そして、私が男になると中々のイケメンになるということもまた知った、、、、(なんちゃって〜)