今年7月からレジ袋の有料化が始まって二か月あまり。
有料化になるずっと前から、家に溜まり続けるレジ袋を消費すべく、買い物袋を持参してレジ袋を断ってきた。
早めに「袋は要りません」と言っておかないと、あっという間にレジ袋の中に入れられるので気が抜けない。
つくづく日本は、包装に関しては完璧な国だと思う。
ところが、断っても断っても溜まる一方だと思っていたレジ袋が、気がつけば残りあと数枚というところまでになっていた。
いつの間にこんなに無くなったのだろうと、我ながら驚く。
しかし、意外とレジ袋って便利で使うのだ。
有料袋ではないゴミを出すときや、ちょっとしたものを入れる時にレジ袋の登場となる。
仕方ない。今度からレジ袋を買おうかななんて、プラスチックごみ削減とは真逆の方向へ行きそうになったが、何かレジ袋に代わるものはないだろうかと、周囲を見渡してみた。
すると、今までゴミとして捨てていたプラスチックの袋が使えるということに気づいた。
そういえば買った商品のほとんどが、プラスチック製の袋の中にきれいに納まっている。
通販で届いた商品もここまでするかと思うほど、丁寧にプラスチックでくるまれていることがある。
考えてみれば、それらもゴミ袋などとして再利用しない手はない。
例えば食パンの入った袋なんて、しっかりして大きさもそこそこで使い勝手がいいし、野菜の入っていた袋は、台所で出る少しの生ごみを入れるのに使える。
今までプラスチックごみは、かさばってすぐにゴミ袋いっぱいになっていたのだけど、こうして使える袋をより分けると多少減ったように思う。
そう・・・多少は減ったかのように見える。
しかし、相変わらずプラスチックごみは多い。
プラスチックごみの日には、町内のゴミ捨て場に大きな山ができカラスに荒らされて道路のあちこちにプラスチックの袋が飛んでいる。
それにしても環境の為にレジ袋を有料にしたのは良いことだと思うが、そもそもレジ袋を有料にしたことで、どれほど効果があるのだろうと疑問に思う。
レジ袋は少なくなったかもしれないが、プラスチックの袋に入った商品の数々が巷にあふれている。またトレーや容器などを含めると、大部分がプラスチックじゃないかと思う。
プラスチックの袋を便利に使っていると書いておきながら矛盾しているが、必要じゃない物までプラスチック製の袋に入れるのは疑問がわく。
丈夫で軽くて便利なプラスチックだが、これからはもっと減らして、必要なものだけに使う社会になって行けるといいなと思う。
未来を生きる子どもたちの為に、地球に住んでいる動植物の為に、ひとりひとりの意識がとても大切だと思った朝だった。