長男の結婚が決まって、初めてお相手のご両親と顔合わせをした。
顔合わせ場所は、息子たちが決めたホテルのレストランだったが、どんな服装で行ったらいいのか迷う。
息子は「カジュアルでいいよ」と言っていたが、カジュアルとはどの程度なのか。
とりあえず持っている服の中から選ぶことに、、、と言ってもそんなに持っているわけではない為、これはという服を2パターン選んだ。
一つは、ジョーゼットのブラウスに細身のパンツの組み合わせ。
もう一つはワンピース。スカート部分の水玉模様がカジュアル感を出しているが、茶系なのでカジュアル過ぎず落ち着いた印象になるかもしれない。
個人的には、ブラウスにパンツというスタイルの方が気に入っているのだが、一応夫にどっちがいいかと聞いてみる。
「どっちがいい?」と聞くと、チラッと見てからワンピースを指さした。その後「いや、どっちでもいい。お好きな方を」と言う。
なんだか気もそぞろと言った感じで真剣に選んでくれていないなと思ったら「それより俺の方はどれがいい思う?」と反対に質問されてしまった。
夫も緊張しているようで人の服装より自分の服装、何を着て行くべきか迷っているらしかった。
そこで夫の服は真剣に選んで(←ここ重要)あげてから、自分はワンピースを着て行くことにした。
それから、最近あまりやっていなかったヘアアイロンで念入りに髪を整え、コロナが流行してからというもの、どうせマスクをするのだからとチャチャっと済ませていた化粧も気合いを入れる。
目元に少しラメ入りのホワイトを入れた方がいいか、入れない方がいいかと鏡を見ながら悩んでいたら、なんだか急に可笑しくなってきた。
何で自分はこんなに一生懸命になって身繕いをしているのだろうか。
自分のお見合いじゃあるまいし、いつも以上に良く見せる必要はないのではないか。
普段通りのうちの家庭の雰囲気を見てもらえれば良いのだと思ったら、気が楽になった。
自分が思うほど他人は気にしていないということは、歳を取るごとに分かってきたことで、前の記事でも書いたが、高校生の頃に自分の服装が恥ずかしかったのは、まだ若かったからとも言える。
ネットを検索していたら面白い記事が載っていた。
「18-40-60の法則」と言うもので、アメリカの精神科医の言葉だそうだ。
18-40-60の法則
18歳では、他人が自分をどう思っているかを気にする。
40歳では、他人が自分をどう思っていても気にしない。
60歳では、誰も自分のことなんて気にしてはいないと気付く。
私は59歳なので、誰も自分のことなど気にしてはいないのだと気づく年齢。
確かにそう、、、みんな自分のことで精一杯なのだ。他人のことを見ているような暇はない。
という訳で、それを思うと気楽になって顔合わせに行ってきた。
さて顔合わせだが結論からいうと、とても楽しい会だった。
息子たちが、お互いの両親の趣味などを書いたしおりを用意してくれたので、それぞれの趣味の話などで場が和んだ。
お相手のご両親は思っていた通り、我が家の雰囲気と似ている方々で、気楽にお話しすることができた。
これから長いお付き合いになるかもしれない。ぜひそうなってほしいと願っている。