ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

味噌を作るということ

2021-11-09 21:39:33 | 日記

今年二回目の味噌作りをした。

一度に仕込む量は、大豆が1キロで麹1・2~キロくらい。

この量で作ると大体4キロ弱の味噌ができるが、半年も経たない間に食べてしまうので、少なくても年に二回は作らなければいけない。

味噌はこれまで何度も作っている。

作り始めた頃に比べればずいぶん手早くなったと思うが、大豆を茹でたり潰したりと、味噌作りは時間はかかるし手間もかかる。

大げさだが、作ろうと覚悟を決めなければ、すぐには取り掛かれない。

いよいよ作る覚悟を決めて「よし!明日、作ろう」となったら、前日の朝から大豆を水に浸して、家族に対しては納豆禁止令を発令する。

なんでも納豆菌は強力なので、味噌作りの前日は食べてはいけないのだとか。

「え~納豆食べられないの?」と、悲しそうな顔をする納豆好きな家族には「明日は味噌を作るからだめ」と情け容赦なく宣言する。

「わざわざ作らなくても、買ってきた味噌でいいよ。いや、むしろたまには買ってきた味噌が食べたい、納豆食べたい」という家族の声は無視して「一回くらい納豆は我慢しなさい。味噌作りが終ったら好きなだけ食べていいから」と言う。(どれだけ納豆が好きなんだと思うが)

納豆好きな家族に納豆を我慢させ、時間と手間をかけてまで、私はなぜ味噌を作るのか?

それは手作りした味噌の方が、身体に良さそうだと思うからかもしれない。

材料を自分で選んで作るので、添加物も入っておらず、そういうものを家族に食べさせたいと思っている。

手作りをすると、生きた麹によって味噌が変化していくのが見えるのだが、それも身体に良さそうに思われる。

あとは・・・そう、やっぱり手作りの方が美味しいと思うからだ。

でもこれは、自分が手間ひまかけて作ったからであり、作った自分が一番美味しいと感じるということだと思う。

実際、家族はたまに買ってきた味噌が食べたいと言う。

実は、味噌作りで大変な作業の一つが、茹で上がった大豆を潰すということで、少量の大豆で作ればまだ楽なのだろうけど、一キロの大豆となると潰すにも時間がかかる。

量が多いという事もあって、どうしてもなめらかな状態までならず、つぶつぶ感の残った味噌ができ上がる。

私はつぶつぶ感のある味噌の方が好きなのだけど、家族は市販のさらっとした食感の味噌が好きだと言うので、たまには市販の味噌を使った味噌汁が飲みたくなるのだろう。

家族の健康を考えて作っているのに、家族は市販の味噌でもいいと言う。

わざわざ大変な作業をしてまで味噌を作り、手作りの方が身体に良さそう、美味しそうと思っているのは私だけだったのだろうか?

・・・ということを、味噌を作りながら思い至った時には軽いショックをおぼえた。

でも、本当にそうなのだろうか。家族のため、健康のために作っているのか?

違う、という声が心の底から湧き上がってきた。

「楽しいから作るんだ」という自分の声が聞こえたような気がした。

家族の健康を考えてというのは、理由の順位の一番ではない。

手間ひまかけて味噌を作ることも、出来上がった味噌の変化を見ているのも、味噌を作る前の材料を選ぶことも、毎回配合を変えてどれが好みの味になるのか試すことも、家族の健康ではなくて、自分が楽しいからやっている。

だから、私は味噌を作る。もしもこれらが楽しいと思わなくなった時は、味噌を作ることをやめるだろうと思う。

なんて、味噌作りから大げさな話になってしまったけど・・・

私は専業主婦なので、主な仕事は料理や掃除などの家事だが、味噌作りに限らず好きで楽しいからやっているということは案外多い。

掃除などけっこう好きだし、料理も嫌いではない。

でもお裁縫は苦手なので、手作り服や手作り小物なんてもってのほか。

子どもの幼稚園が「カバン類は手作りでお願いします」という、とんでもない幼稚園(笑)だったため、四苦八苦しながら何とかそれらしき物を作って以来、ボタンつけと靴下の小さな穴の繕いくらいしかやったことがない。

とはいえ、いくら好きでもたまに嫌になることもあるし、さぼりたくなることもある。

そんな時はできる範囲で休んだり、買ってくるなりすれば良いのだ。気楽に行こうと思う。

そうそう、たまには市販の味噌も使おう。

とかなんとか、そんなことを考えながら味噌を作っていたのだが、いつぞやのように、味噌玉を容器に投げ入れる手元が狂って、床が大変なことになることもなく無事に終了。作り終えた達成感に浸っている、、、なんちゃって。

マト(容器)を外した時の様子↓ これでもかなりきれいに掃除をした後だが、これはかなり絶望的な気分になる。

さてさて、今回のお味噌、出来上がりが楽しみです。

待つのもまた楽しい。

 

 


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