あけましておめでとうございます。
さて元旦は、息子夫婦が孫を連れて来てくれた。
孫は生後二ヶ月を過ぎたところだが、顔の形は息子に似ているとか、目元はお嫁さんにそっくりなど、徐々に顔の個性がはっきりしてきた。
親子なので当たり前なのだけど、息子によく似た顔の形は私にも似ているし、お嫁さんによく似た目元は、お嫁さんのお父さんに似ていると思う。
さかのぼれば、私の顔の形は父親似なので、亡き父に似ているとも言えるし、亡き父は祖母に似ているので祖母似とも言える。
そして、それはお嫁さんの側も同じだろう。
お嫁さんのお父さんの目元を受け継ぎ、さらにはお祖父さんやお祖母さん、そしてもっと先のご先祖のどこかを受け継いで、孫はこの世に誕生したのだなあと思う。
ところで遺伝するのは、果たして外面だけなのだろうか。
我が家の次女は、教えた訳ではないのに考え方や行動が、とても夫に似ている。
同じように育てた長男と長女はそうではないのに、次女だけがまるで夫のミニチュアのようで面白い。
これはもちろん遺伝もあるのかもしれないが、夫の気質にたまたま似ていた次女が、夫の考え方や行動に影響されて後天的に性格や行動が似てしまったのかなと思う。
またこのような事は親子間だけではなくて、何世代か前の先祖の想いや行動などが、時間を超えて子孫に現れるということがあるのではないだろうか。
子どもの頃に親に言われて嫌だったことが「そういうところ、死んだおばあちゃんにそっくり」というのがある。
一緒に暮らしていた祖母は私が五歳の頃に亡くなっていて、祖母の記憶はほとんど無いので、祖母と私が似ていると言うことは、後天的というより遺伝ということなのかもしれない。
遺伝のことは専門家じゃないのでよくわからないが、上のようなことからも先祖から受け継がれるのは外面だけではなくて、先祖たちが経験したことや考え方、想いなども遺伝子の記憶となって子孫に伝わっていくのではないだろうか。
そうだとしたら、今生きている者たちの責任は重大だと思う。
ご先祖たちが生きていた頃の善い想いや行動は、子孫にとって財産になるが、同時に悪い想いや行動も受け継がれるとしたら、、、
これが家系の縁というものかもしれない。
だから今を生きている自分たちが少しでも善い想いや善い行動を心がけることによって、次世代へ善い記憶を持った遺伝子を繋げることができるのだと思う。
孫に善い財産を渡せるようになれたらいいなと思う。
そして、それとは別に私たちへ遺伝子を繋いでくれた多くのご先祖に対しての感謝と供養は本当に大切だと思う。
これはやってみて初めてわかったことで(やってみなはれ)、ご先祖の供養は生きている限り一生続けていこうと思っている。
荒れるという天気予報が外れて、穏やかなお正月。
孫に会って遺伝のことなど考えていた。
天気予報のように外れて、今年が穏やかな一年になることを願っています。