趣味と健康維持を兼ねて、よく散歩をする。
散歩途中にあるパークゴルフ場は、いつもたくさんの方で賑わっている。
こちらのパークゴルフ場は、少し前にご親切に誘って頂き、お試しもさせてもらったのに、実はそのあとまだ行っていない。
まわるのが遅い初心者は、人が少ない時の方がいいのではないかと思っているうちに、時間だけがどんどん過ぎてしまった。
でも見る限り混んでいない日は無いんじゃないかと思う賑わいで、空いている日を待っていたら、行く前に雪が降ってパークゴルフも今季終了となってしまうのかもしれない。
とはいえ、趣味と健康維持にパークゴルフはもってこいだと思っていた当初の熱意が、冷めて来てしまったのも事実。
もう来年でもいいかとトーンダウン気味で、通りすがりに眺めて満足している。
ところで雪といえば、今日は散歩中に雪虫を見た。
お尻に白い綿毛を付けた雪虫が飛ぶと、初雪が近いと言われているが、あと二ヶ月もすれば雪の季節がやって来るのかと思うと、季節のうつろいの速さに驚いてしまう。
しかし通りに面した家々の庭には、まだポツポツと花が咲いている。
植物好きなので、きれいな花だなあと思ったら、すぐにスマホで写真を撮って調べている。(道路に面して撮れそうな時だけ、、、)
今日見た紫色の花が美しい植物は「友禅菊」というのだとか。
小ぶりの花が可愛らしく、またどことなく風情があってとてもいい。
洋服とかブランド品とかは、見ても欲しいと思わないのだけど、植物だけは見ると欲しくなってしまう。
友禅菊、欲しいな〜と思う。
「もう植える場所がないでしょ」と頭の中で言ってる自分が居て、横からもう一人の自分が「いやいや探せばある」と言う。
「探せばある」と言った自分に一票で、帰ったら早速園芸店へ行ってこようと、心はすっかり友禅菊一色になった。
ルンルンした気分で歩いていたら、今度は森林の方にきれいな紅葉を見つけた。
「なんてきれいな紅葉だろう」と、しばらく見惚れているうちに、さっきの友禅菊が欲しい気持ちはクールダウン。
園芸店へ行こうという気持ちもすっかり無くなって、それより紅葉を見に行きたい気持ちになった。
まったくもうブレブレの揺れる心だと、我ながら苦笑してしまう。
ところで賭け麻雀の裏プロとして活躍していた桜井章一さんが、「揺れない心」について書かれている。
「運を支配する」より
人の心は、絶え間なく動く。
問題は、いい揺れ方をするか、あるいは悪い揺れ方をするかである。
結局、どんな揺れ方をするか、どんな動きや変化をするということが大事であって、いい揺れ方をし、いい動きをし、いい変化をしていれば、それこそが「揺れない心」と呼べるだろう。
たとえば、感情に曇りがなく穏やかな気分でいるときなどは、心が揺れていない状態である。
心が激しく揺れている人は、何かに強く囚われていたり、リズムが一定していない揺れ方をしている。つまり悪い揺れ方をしている。
私の今回の揺れる心など大した話ではないが、著者がいう「悪い揺れ方」と言うのはよくわかる。
私自身これまで何度、悪い揺れ方をしてきたことか。
もちろん今でも悪い揺れ方をしているなと思うことがあって、苦しい想いをする。
ただ悪い揺れをいい揺れに改善はできると書かれている。
考え方なり、行動なりを意識して変えていけば、「いい揺れ」に近づいていくことは可能だ。
つまり、なにもないところから「いい揺れ」を目指すより、「悪い揺れ」が起こる原因を理解し、それを取り除いていけば、心は自然と「いい揺れ」になっていくものである。
まさに私が悪い揺れ方になるのは、一つのものごとに囚われてしまった時。
これに気づけばよいのだけど、それが出来ずに悪い揺れ方を続けているということがある。
長い時間をかけて習慣になってしまったものを、すぐに変えることは難しいものだが、少しずつ気をつけていい揺れ方にしていきたいなと思ってはいる、、、
というわけで還暦すぎても、まだまだ学ぶばかり。
この世にやっと生まれて来た魂は、人生という長い道を散歩するかの様に、あちこち寄り道しながら、学んで行くものなのだろうなと思う。
そう思ったら、これからの人生の散歩も楽しみになってきた。