作り置きの梅干を食べてしまったので、今年は三年ぶりに梅干を漬けた。
今まではできるだけ減塩にして作っていたが、今年は塩分20パーセントにして漬けてみた。
梅を塩で漬けたのは6月24日だが、今日見たらしっかり梅酢があがっていたので紫蘇を入れることにした。
紫蘇を量ると250グラムだった。
梅が3キロなので、もう少し紫蘇があってもよかったかなと思ったが、雨の中また紫蘇を買いに行くのも面倒なのでこのまま続行。
紫蘇の塩分は、梅の時よりやや少なめの17パーセントくらいにした。
力を込めて紫蘇を揉み灰汁を出す。
紫蘇を揉んでいると、子どもの頃に母が紫蘇を揉んでいる姿を思い出す。
母が紫蘇を揉むと、きれいな紫色の汁がたくさん出た。
その汁をどんどん捨てていくのを見て、こんなにきれいな色水なのに勿体ないなあと思ったものだが、今は母と同じことをしている。
子どもの頃は分からなかったが、しっかり揉んで灰汁を出さないと、きれいな色の梅干しにならない事ということを、自分が梅を漬けるようになって分かった。
今はインターネットで梅干しの作り方や動画もあるので、初めて作る時でも困ることはないが、ふと思い出す子供の頃に見た母が作っている姿が今とても参考になっている。
また山菜の下ごしらえなども梅干しと同様に、子どもの頃に母がやっていた事を思い出しながら作っている。
今はいくら見ていても長く記憶に留めておく自信は無いが、10歳にもなっていない頃の記憶は、さすがに残っているものだと思う。
これは脳の若さもそうだが、面白いなと興味津々で見ていたからかもしれない。歳をとって色々な経験を積むにつれて、興味津々になれる出来事も少なくなってきた。
なんでも面白くて興味津々だった子どもの頃のようには戻れないが、できるだけ「子供心」を持ち続けたいものだと思う。
塩漬けした梅に紫蘇をのせて重石をしたら、このまま2週間くらい待つ。
ちょっと紫蘇が足りなかったのが気になるが、きれいに赤色になっているといいなあ、、、、