昨夜ふった新雪の上を足跡が続いている。
これはキタキツネが歩いた跡。
餌を求めて歩きまわっているのだろうか。
雪が溶けた春に見かけるキタキツネはどれも皆やせ細っている。
冬は餌があまり取れないのかもしれない。
しかし、かわいそうだけどキツネに餌はあげられない。
市でもキタキツネに餌をあげないでと言っているし、なにより人間の住む場所に出てくるようになったら、エキノコックス感染の心配もあるため駆除されるかもしれない。
そんなことになってしまってはかわいそうだ。
観光地などでは観光客が食べ物を与えるので、すっかり人慣れしたキツネが駐車場で餌がもらえるのを待っていたりするが、油分のあるお菓子などを食べて病気になってしまうキツネもいるので、やっぱり餌は与えずそっと見守るのがよいのだろうと思う。
とはいえ、私は冬期期間だけ野鳥には餌を与えているのですが・・・
(野鳥の餌やりは禁止されていない←言い訳)
鳥インフルエンザの心配もあるので、バードテーブルはできるだけ清潔に、残った古い餌や糞はシャベルで取り除いてから新しい餌を置いている。
こうして毎日ではないものの野鳥に餌を与えていると、いつも同じシジュウカラが、どこで見ているのか知らないが、餌を置きに行くと山の中から一目散に飛んでくるようになった。
私が餌を置く人だと覚えたのか、木の枝に止まって餌の準備が終わるのを待っている。
そして私が離れるや否や、すぐにバードテーブルに乗って餌を食べ始める。
こうなると、ますます可愛いさが募る。
同じ鳥でもペットのオカメインコP太郎とはコンタクトできることが多いと感じるのだが、野鳥ともコンタクトができたらいいのに・・・と思う。
ところで、中国の武漢では小鳥を飼っている人が多いのだとか。
そして、その飼い方には二種類あって、ひとつは普通に籠の中で飼う方法(籠養ロンヤン)、もうひとつは天養ティェンヤンと言って籠を使わずに飼う方法なのだそうだ。
籠を使わずに飼うというのは、つまり野鳥と交流することなのだと思う。
まず鳥を飼う人は公園の決まった場所に行き、多くの場合、小高いところから空を見上げ、空を切り裂くように長々と口笛を吹く。
すると小鳥が舞い降りてきて、その人の周囲を飛び回るのだそうだ。
中には達人と呼ばれる人がいて、その人の肩や頭にはたくさんの小鳥が止まるのだとか。
これも小鳥とコンタクトを取っているのだろう。
以前、散歩しているワンちゃんに心の中で呼びかけると振り向いてくれると書いたことがあったが、もしかしたら野生の動物ともコンタクトが取れるのかもしれない。
ただ、野生動物たちは人間に対して恐怖心を持っている。
怖いから、襲って来たり逃げたりするのだ。
まして人間は自然を破壊して、動物たちの住む世界を奪ってきたのだから。
未来の地球では野生の動物たちとコンタクトできて、うまく住み分けができて共存していける世界になっていたらいいなぁ・・・なんて夢を見つつ、今日も窓から野鳥の姿を楽しみに見ている。