朝、介護の仕事で利用者さん宅があるマンションに行くと、いつも清掃員の女性が一生懸命にそうじをしている場面に出会う。
年齢は70代くらいだろうか。すこし腰が曲がった小柄な人だ。
私が見かける時は、ガラスのドアを拭いていたり、廊下にモップをかけていたりと、とにかくいつも黙々と掃除をされている。
そして、私はその清掃員の方の横を通り過ぎる時は、必ず「おはようございます」と挨拶をするようにしている。
・・・が、その方は顔を少しだけ上げて、わずかに口元を動かすと、すぐに下を向いて掃除を続ける。
多分、私に挨拶を返してくれているのだと思うが、その声は何を言っているのかほとんど聞き取れないくらい小さくて、しかも顔はニコリともせず仏頂面のままなので、なんだか愛想のない人だな~といつも思っていた。
ところで、先日私はそのマンションにすこし早い時間に着いてしまい、仕事の時間になるまで車の中で待つことにした。
エンジンを切った車中でぼ~っとしていると、車の横をあの清掃員のおばさんが通り過ぎていくのが見えた。
おばさんも今、通勤してきたところのようだった。
ところで、おばさんは両手に飲みかけのジュースが入ったペットボトルと何も入っていないカラのペットボトルを1本ずつ持っていた。
両方ともまるでどこかに落ちていたのを拾ってきたかのように汚れている。
マンションのゴミ捨て場に着いたおばさんは、そのペットボトルの中に入っている飲み物を捨て、2本ともキャップやラベルを剥がすと、きちんとゴミを分別してペットボトルをゴミ箱に捨てた。
その光景を見て、なんだかとてもいいものを見せてもらったような気持ちになった。
きっと、そのおばさんは仕事に来る途中、道路に落ちていたペットボトルを拾ってきたのだろうと思う。
人は見かけではない。
無愛想に見えたおばさんだけど、いいトコあるわ~と思った。
雪が溶けて、地面が見え始めた路上にはゴミが目立つようになってきた。
雪が降る前からあったゴミや、どこかから飛ばされてきて雪の下になっていたゴミなどが、あちらこちらに落ちていて、それがまた泥まみれになってとても汚く見える。
そんなゴミのペットボトルを、おばさんは拾ってきたのだ。
そして、ゴミ箱に捨てたのだ。
たまにこのおばさんのように、ゴミを拾って歩く人を見かけることがある。
大体、男女問わず中年以上の高齢者に多いのだけど、散歩をしながらなのか、ゴミ袋を片手に路上に落ちているゴミを拾いながら歩いて行く。
そのような人を見ると、いつもえらいな~と思っていた。
私もゴミが落ちている!とは思うのだが、近くにゴミ箱が無かったり、ゴミ袋を持っていなかったりすると、そのゴミを拾って家に持ち帰ることはなかなかできない。
そして、自分にはできないゴミ拾いをしている人を見ると、とても尊敬してしまう。
でも、目に付いたゴミを一つか二つでもいいから拾って捨てたら、汚れた道路がすこしは綺麗になるかもしれない。
そこで、今朝はゴミステーションにゴミを捨てに行く道すがら、目に付いたゴミを拾うことにした。
泥水に濡れて路面に張り付いたゴミを素手で拾うのは躊躇するので、火バサミを持って行くことにした。
小さなビニール袋やお菓子の包み紙など、ゴミステーションまでの短い距離でもゴミはかなり落ちていた。
一つずつ拾って我が家のゴミ袋の中に入れ、最後にゴミステーションに出した。
なんだかとてもすっきりとしたよい気持ちになった。
ゴミを拾って、道路を綺麗にすることがこんなに気持ちの良いことだとは思ってもいなかった。
あの清掃員のおばさんに、良いことを教えていただいたような気がする。
またゴミ拾いをしよう~と思う。
年齢は70代くらいだろうか。すこし腰が曲がった小柄な人だ。
私が見かける時は、ガラスのドアを拭いていたり、廊下にモップをかけていたりと、とにかくいつも黙々と掃除をされている。
そして、私はその清掃員の方の横を通り過ぎる時は、必ず「おはようございます」と挨拶をするようにしている。
・・・が、その方は顔を少しだけ上げて、わずかに口元を動かすと、すぐに下を向いて掃除を続ける。
多分、私に挨拶を返してくれているのだと思うが、その声は何を言っているのかほとんど聞き取れないくらい小さくて、しかも顔はニコリともせず仏頂面のままなので、なんだか愛想のない人だな~といつも思っていた。
ところで、先日私はそのマンションにすこし早い時間に着いてしまい、仕事の時間になるまで車の中で待つことにした。
エンジンを切った車中でぼ~っとしていると、車の横をあの清掃員のおばさんが通り過ぎていくのが見えた。
おばさんも今、通勤してきたところのようだった。
ところで、おばさんは両手に飲みかけのジュースが入ったペットボトルと何も入っていないカラのペットボトルを1本ずつ持っていた。
両方ともまるでどこかに落ちていたのを拾ってきたかのように汚れている。
マンションのゴミ捨て場に着いたおばさんは、そのペットボトルの中に入っている飲み物を捨て、2本ともキャップやラベルを剥がすと、きちんとゴミを分別してペットボトルをゴミ箱に捨てた。
その光景を見て、なんだかとてもいいものを見せてもらったような気持ちになった。
きっと、そのおばさんは仕事に来る途中、道路に落ちていたペットボトルを拾ってきたのだろうと思う。
人は見かけではない。
無愛想に見えたおばさんだけど、いいトコあるわ~と思った。
雪が溶けて、地面が見え始めた路上にはゴミが目立つようになってきた。
雪が降る前からあったゴミや、どこかから飛ばされてきて雪の下になっていたゴミなどが、あちらこちらに落ちていて、それがまた泥まみれになってとても汚く見える。
そんなゴミのペットボトルを、おばさんは拾ってきたのだ。
そして、ゴミ箱に捨てたのだ。
たまにこのおばさんのように、ゴミを拾って歩く人を見かけることがある。
大体、男女問わず中年以上の高齢者に多いのだけど、散歩をしながらなのか、ゴミ袋を片手に路上に落ちているゴミを拾いながら歩いて行く。
そのような人を見ると、いつもえらいな~と思っていた。
私もゴミが落ちている!とは思うのだが、近くにゴミ箱が無かったり、ゴミ袋を持っていなかったりすると、そのゴミを拾って家に持ち帰ることはなかなかできない。
そして、自分にはできないゴミ拾いをしている人を見ると、とても尊敬してしまう。
でも、目に付いたゴミを一つか二つでもいいから拾って捨てたら、汚れた道路がすこしは綺麗になるかもしれない。
そこで、今朝はゴミステーションにゴミを捨てに行く道すがら、目に付いたゴミを拾うことにした。
泥水に濡れて路面に張り付いたゴミを素手で拾うのは躊躇するので、火バサミを持って行くことにした。
小さなビニール袋やお菓子の包み紙など、ゴミステーションまでの短い距離でもゴミはかなり落ちていた。
一つずつ拾って我が家のゴミ袋の中に入れ、最後にゴミステーションに出した。
なんだかとてもすっきりとしたよい気持ちになった。
ゴミを拾って、道路を綺麗にすることがこんなに気持ちの良いことだとは思ってもいなかった。
あの清掃員のおばさんに、良いことを教えていただいたような気がする。
またゴミ拾いをしよう~と思う。