あまりに暑いので海へ行ってきた。
苫小牧ふるさと海岸。
ここは海水浴場ではなく、海を眺めたり、足だけ海水に浸かったりする公園のような海岸。
フェリーや貨物船が多く発着する苫小牧の海は、急に深くなっているので海水浴場はないのだそうだ。
この日は暑かったので、子ども連れの家族が多く、砂浜でお弁当を食べたり水遊びをしたりしていた。
穏やかで幸せな、違和感の無い自然な風景。
違和感の無い自然な、、、と思うのは何故かと思ったら、この海岸に居る人は私を含めて、誰一人マスクをつけていないのだ。
まあ密ではなく、人と人との間が十分過ぎるくらい開いているので、マスクをしなくても大丈夫なのだが、2年ぶりに見た誰もマスクをしていない風景は、なんだかとても新鮮だった。
今やマスクをつける生活が、当たり前になった。
スーパーに入ってから、うっかりマスクをするのを忘れていたことに気づくと、まるで服を着て来るのを忘れたかのように恥ずかしく感じることがある。
どこの店も入口に「マスク着用のお願い」というのが貼ってあり、そこに居る全ての人がマスクをしているので、買い物に行く時は、財布と同じくらいマスクは重要なアイテムになってしまった。
もちろんそれは、感染を防ぐためなのだが、それほどマスクが生活の中に浸透してしまったということだろうか。
ところで、お店でマスクを忘れると恥ずかしく思う私だが、外を歩く時は、よほど周囲に人が大勢いない限りマスクをしない。
人が多く集まっている店などでマスクを付けるのは仕方としても、ほとんど人がいない屋外で、花粉症でもないのにマスクをつけるというのが不思議でならない。
しかも、今は熱中症が心配になるくらいの暑さ。
しかし、この暑さの中であっても、道行く人は周囲に人が誰もいなくても、ほぼ98%の人がマスクをされている。まるで洋服を着るように。
もうマスクの扱いは、洋服と同等になったのかもしれない。
ただ洋服と違うのは、マスクは使い方を間違えると(身体に)危険ということだろうか。
さて、ふるさと海岸で海を見ていたら、とても気持ちが良いので、目を閉じて深い呼吸をしてみた。
波の音と深呼吸で、とてもリラックスできる。
しばらくして目を開けたら、すぐそばにいたカモメと目があって驚いた。
その距離、わずか40センチくらい。手を伸ばせばさわれそうな近さにカモメがいる。
どーしたの?と聞きそうになったくらい、じ~っとこちらを見ているカモメ。
写真手前が、近くにいたカモメ。
実はこのカモメ、他のカモメより身体がひとまわり小さい。
最初はまだ子どもなのかと思ったが、よく観察していると、どうやら他のカモメからいじめられているようだった。
身体をつつかれ、尾羽を引っ張られてかわいそうだったが、相手は野生動物なので何もしてあげられない。
なんとか強く生き抜いて欲しい。
海のそばでマスクをせずに深呼吸をしてとてもリラックスできたが、最後に少しカモメに心を残して帰ってきた。