バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

その瞳のなかに

2010年06月09日 | 猫の話

ちょっと目が虚ろな今日のフリちゃん。



猫という生き物は本当に侮れない。



時は午後2時40分。
私はキッチンにいた。

心臓をどきどきさせて。



フリスキーに口内炎ができてから薬を投与し始めて一週間が経過した。
今日はフォローアップ検診。
状態がどんなふうになっているかを診てもらうために彼女を獣医に連れて行かなくてはならず
私は仕事を早退して家に帰ってきた。

家に帰ってすぐだと、彼女たちはお腹をすかしていて
とにかく元気に足元にまとわりつく。

今日はフリスキーを獣医に連れてくのでとりあえず食事は後回し。
うっかりして食事など振舞うと、ドライブ恐怖症のフリスキーが車で吐きまくる恐れが
あったからだ。

着替えに時間をかけたり、用もないのにゆっくりソファーでくつろぐふりをしたりして
これからフリスキーを拉致して獣医に連れてくなんてことは、
フリスキーには知られてはならない。

あくまでも自然に、何気なく、
彼女をささっとゲージにつっこんで、じゃなかった
確保して出かけなければいけない。

私はいつも彼女らを拉致するのが嫌で嫌でしかたない。

獣医に行くのは彼女らにとっても飼い主(♀)にとってもストレス以外の何ものでもない。


だんだんと時間が迫ってくる。

フリスキーは

「飼い主、あんたまさか食事の時間を忘れるぐらい
会社でこき使われて疲れてるとか?」

といわんばかりに不満そうな瞳を投げかけてくる。

が、

今まさに私が彼女を拉致しようとしていることはわかってないらしい。

目の前のオーブンについてある時計が2時40分になったところで
おもむろにくるりと振り返った。

すると

それまでフリスキーの横でのんきそうにグルーミングしていたミディが
ほんの2,3秒ほど私と目があったかと思うと
突然一目散で逃げ出した。

一匹が床を這うようにして低飛行ダッシュを始めると
たいていは他の猫も同じくして逃げ出すものだ。

経験ないだろうか。

学校で、クラスの誰かが突然大笑いを始める。
そしたらこっちまで可笑しくなってきて
何が何かようわからんけど笑っとこう。笑えるし。

みたいな経験。

逃げられたら彼女を拉致するのは容易ではなくなる。

彼女のアポイントメントは3時だ。

それからはできれば避けたかった捕物劇になり
なんとか彼女を無事に(無理があるが)ゲージに突っ込んで家を出た。

車を運転しながら

私の目を見たミディは、
私の瞳に何を見たのだろう。
殺気立っていたのがわかったのだろうか。
猫の直感というものは計り知れないな

など思い、私の演技力の無さに落胆した。


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ドクターJが真剣に彼女の口の中を見る。

一緒に見ていると、あったあった。
口内炎というよりも、広範囲になったタダレっぽい。

見るからに痛そうだ。

「これでもちゃんと治ってはきているのよ。
先週なんて患部が激怒してたぐらいなんだから。
でもまだ完治には至ってないから、薬を続けてまた検診しましょう。」

ううぅ。

先週はこれよりももっと酷かったっつーことか。
なんてかわいそうなお嬢様なんだろう。

口が痛いだろうに、餌をモリモリ食べる彼女が愛おしくてしかたなくなる。

家に帰ったらハニバニも帰っていて
なんだかこっちまでどっと疲れていたから今日は栄養満点な家庭料理はパスして
近所の中国人の世話になった。



Hunan Chiken かなり辛いが野菜が多くて美味しい



ハニバニの『General Tso’s Chiken』 未だに名前の由来もどう発音していいのかも不明


というわけで、来週ぐらいにまた獣医へフォローアップ検診。

また拉致せんといけんよ...(号泣)

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