バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

超不幸な女からのアドバイス

2014年05月22日 | アメリカ生活

『墓石でも蹴ったの?』
と、思わず聞いてしまいたいほどの超不幸続きの女がいる。


彼女の名前はメリッサ。


彼女とは会社で同じフロアで働いていて、同僚のデミ嬢とは同期で入社したので
デミ嬢を通じて友達になった。


彼女自身、なんとなく影が薄いというか、とにかくインパクトがなく
「はかなさ」という言葉がやけに似合うような感じがある。


その彼女、実は去年ものすごい経験をしている。


去年の10月のある日、彼女の母親が脳溢血で倒れた。


その数週間後に、彼女の夫の母親が同じく脳溢血で倒れた。


その数週間後の11月のある日、彼女の妹の産まれたばかりの赤ちゃんが、
その妹のボーイフレンドが連れてきた犬に噛まれて死んだ。


メリッサは、「犬に噛まれた」っていうのは表向きで
実は「犬に食べられた」っていうのが事実と言っている。


鳥肌が立った。


さらにその1ヵ月後の12月。


今度は彼女が酷い目に遭うことになる。


仕事が終わって家に向かって車を運転していた時のこと。
彼女ははハイウェイをドライブしていた。


トラックの横を運転していたら、そのトラックが彼女が運転する車両にどんどん寄ってきて
彼女の運転する小型の車(日本の軽ほどじゃないにしろ、こちらでは小型になるコンパクトカー)
はコントロールを失い、横転してガードレールに激突した。


後で聞いた話だと、その間彼女は警告のクラクションを鳴らし続けたにも関らず
トラックを止めることができなかった理由は、トラックのブレーキが故障していたからということだった。


幸い命は取り止めたが、車はもちろんダメになった。


後で写真を見せてもらったが、すごいことに彼女が握っていたハンドルには
恐怖で彼女がしっかり握り締めた爪のあとがくっきりと残っていた。


車が横転した衝撃で天井が潰されたためドアが開かず、レスキュー隊が車の屋根をバーナーで焼いて
それこそ「缶切りで缶を開ける」みたいにして彼女を引きずり出したらしい。


『私の車がオープンカーになったよ。』と淡々と語る彼女。


目立った怪我はなかったが、頭と首をこれでもかと言うほど打ち続けて
彼女は救急病院に運ばれた。もちろん意識はしっかりとあった。


『私ってものすごい不幸続きでしょう?だけどこの事故で悟ったことがあるのよね。』と言う。


一つは、ハイウェイでは大型トラックの横は運転しない方がいい。
もし横並びになったら重ならないようにトラックを追い越すほうがいい。


もう一つは、「まともな下着を身に付けておくこと」であった。


病院に担ぎ込まれた彼女は意識がはっきりしていたため、事の全てを覚えている。


『ものすごく恥ずかしかったわよ。怪我とかを調べるために全部剥がされるんだよ。
こっちはもう体全身を打撲していて動けないから「待ってください、今自分で脱ぎますから」とも言えないじゃない。
とにかくね、いい下着は愛する男のためじゃなくて、結局は自分のためなんだよ!』


と力説していた。


一体あんた、どんな下着付けてたんだよ...


とは、さすがに聞けず。



ただ、思ったのは彼女は『私は不幸続き』と言っていたけど
もしかしたら、あの日、彼女はものすごくラッキーだったんじゃないかと思う。


だってあの事故で生きて家に帰ったんだから。


事故直後の、例の彼女の「即席オープンカー」の写真を見せてもらったが、
あの事故で、鞭打ち以外何もないってすごいと思う。


確かに彼女はあの事故で未だに首の痛みと頭痛に悩まされているが、生きている。


「生きてるだけでもうけもん」って言ったのはさんまさんだったね。


それにしても、いい下着は自分のために身に付けるもの...だそうです。


ふむふむ。勉強になったぞ。




さて。下着とは無縁のお嬢様。









体がボールみたいなので、仰向けになれないくせに
ソファーでのこの体勢は楽らしい。





何気にこの指先がカワイかったりする。






ぐー...


こちらはメモリアルデーで3連休になります。
みなさま、良い週末を!



************


そういやこちらでは来週からプール開きだよ。

↓  ↓  ↓

いつもありがとう。
コメント (2)