バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

大奥inUSA

2018年02月02日 | お仕事

数日前の朝、友人のルイスとエレベーター前で世間話をしていたときの話。



急に彼が『もうすっごい嫌なんだよね。聞いてくれる?』と女々しく愚痴りだした。

彼のいる職場は彼以外がすべて女。

何人いるのかな(数えてみる)。

ざっと10人ぐらい?



彼に言わせると「女ばかりの僕の職場は毎日が戦場」らしい。

まあ分からなくもない。



と言うのも、私はこの会社に勤務してもう17年以上が経っていて

とにかくいろんな職場のいろんな人間関係を知っているから。



幸い私が現在いる職場は16人中、女6人&男10人で、とても和気あいあいとした環境ではある。



ルイスが所属するライセンス課と、会計課、それからオペレーション課、

この3つの部署は98%が女の社員と言っても過言ではない。



つまり、大奥inUSA! (何を大げさに...)



ルイスが愚痴ってくる内容、全て想像がつく。

例えばこんなことがあった。



ある日彼の職場の女が机に芳香剤(ほら、トイレの棚にポンと置けるような小さいやつ)を置き始めた。

すると他の女が、彼女に負けじと、また別の芳香剤を買ってきて机に置く。

するとまた別の女が「どっちの匂いも大嫌いなので私はこれ」と濃厚な香水をつけてくるようになった。


彼の課は各々のキューブはないが、部署自体が高い壁で覆われていて空気が循環しにくく、

よって匂いがそこだけに充満よってしてしまう。


結果、彼の職場は異臭が漂い、彼曰く、まるで化学薬品工場のようだと。


しばらくして頭痛を訴える者の出現でHR(人事部)が動いて芳香剤の自粛が進められた。

にもかかわらず、譲り合うという欠片ももっていない集団なので、未だにすごい異臭を放っているらしい。

日本では臭いテロという言葉があるらしいが、This is it!

そのうち訴訟問題になるでー...と私は思ってる。


会計課もオペレーション課も、女同士のバトルは日常茶飯事で

トイレに行くと、必ず誰かが誰かの文句を言っており

ある人が昇格しようものなら、絶対にそのサクセスストーリーを祝福しない人がいる。


日本でも似たり寄ったりな感じでしょう?


だけど私が「これはアメリカならでは!」と思ったのが、

ある女がダイエットを始めると、必ずそれを妨害するのがいて

『今週は職場のスイート週間にしてケーキとかクッキーを持ち寄ろう!』とか言い出して

それでもその彼女がダイエットを頑張って体重を落とそうものなら

あとはみなさんのご想像通り、ネチネチの暗ぁい攻撃が始まるのだ。


今まで、そういうつまらない女の揉め事で折角良いポジションをゲットしたのに辞めてしまった人とか

トイレの個室で泣く人とか、山ほど見てきた。



ルイスは、これがもし男だけの職場だったら、そこでもきっと暗い情熱を注ぐ人がいるんだろうねと言う。

いや、もしかしたら男って何でもさらっと発言するだけに、ネチネチももっと露骨になったりしないだろうか。



じゃ、何がそれを阻止するのかね?っていうことになって二人が行きついた結論は

やっぱり程よい男女混合の職場?ってことだった。

何か知らんけど、バランスが取れてるっていうのは何事にもおいて素晴らしいことだと。



そしたら急に日本の朝食(和食のやつ)が思い浮かんだんだよね。

やっぱり私って脳内が全て食欲で満たされてるんだろうか。



うんざりした顔のルイスを見送ったその朝の日の出は、こんなにも美しかった。







ありがとう太陽。


私の職場が楽しくて良かった。




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こないだのSuper Blue Blood Moonですが
ここの常連コメンテーターのSoloPinさんが物凄く綺麗な写真を撮ってます。
天体ショーに興味がある人は是非彼女のブログを覗きにいってみてね!
鼻から猫の毛









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