バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

注文の多いディレクター

2021年05月25日 | お仕事
エディという男がいる。


エディとはかれこれもう10年ほどの付き合いになる。
「付き合い」というとフレンドリーな感じするけど、
私が今の仕事に就いてから同じ組織にいて、彼は当時バリバリの営業マンだったのだけど、彼の貪欲なまでの
意欲と情熱で、あれよあれよと彼は昇格してゆき、10年経った今、彼はよその州にある支店のディレクター
にまで成り上がった。


今でこそ彼はディレクターだけども、ああしろこうしろと注文が多いのは今も昔も全く変わっておらず、
私たちアナリストからはもうずっと昔から煙たがられていた。


彼がよその州の支店に異動してからは、昔ほど頻繁にデータの要求が入ることがなくなり、
私も彼の存在すら忘れかけていた。


今日の午後までは。


「ケイエス、急だけど助けてくれるよね?
必要なデータが明日の朝のリサとの会議で必要で、ケイエスならこのデータお願いできると思って。」


確かに見た目はごくシンプルなデータで難しくなく、立場上断ることもできないし、いいよーと言って
引き受けたのだけど、30秒後にはそれを大きく後悔することになる。


私たちアナリスト、彼の何が嫌いかって、
いろいろ注文するのにそれが一度にまとまらない。
後から後からいろいろ付け足す。


わかりやすく言うと、コーヒーが欲しいと言うのでコーヒーを差し出すと、「ミルクがいるんだった」
って言う。そこでミルクを足すと「そういや砂糖もいるんだった」ってなる。砂糖を追加すると今度は
「砂糖じゃなくてSplenda(人工甘味料)の方がいいかも」とか言い出す。Splendaに取り換えると
「やっぱり砂糖の方がいいかも」ってことになる。


そういう感じで今回もこのミニオンズみたいなエディ(命名したのはデミ嬢)に振り回され続けた。


最後はメールでデータを送ったあと、次の注文を聞く前にさっさとパソコン閉じた。


じゃないといつまでも仕事が終わらない。


心の中で、

PS:またね


とつぶやきながら。


今日はセラピーもあったので、
身も心もヨレヨレ。


早く寝よ。



真剣に手の平をペロペロしてて可愛い:)


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