バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

涙のチカラ

2009年01月31日 | アメリカ生活
金曜日の出勤は、一週間の出勤の中で一番楽しい。

出勤したときからすでにウィークエンドは始まっているようなもんで
みんな心が開放的で、心なしか親切になる。
笑顔もたくさん見られる。 月曜日はこれが全くないのよ。

今朝、コーヒーを飲みながら、ブルーベリースコーンを
食べていたとき、同僚のおばさまたち
自然と集まってきて、みんなで週末のプランなどをお話した。

「そういえばケイエスさんは、映画をたくさん観るんですってね。」

と聞かれ、

「あなたの観るような映画は全く観ませんけど」

と言いそうになったが、「週末はそればっかりだから」と言うと、

「何かオススメなの、ない?」と聞いてきた。

わかりきったことだったが、一応ジャンルを聞くと、

「ラブストーリー。しかも思いっきり泣けるやつよ。」と言う。

私はラブストーリーが嫌いだ。
しかもほろほろと泣ける類のラブストーリーなんて大嫌いだ。

しかしそこで、すばやく頭に浮かんだ出来事があった。

私が日本を離れる前ぐらいに見たワイドショー。
あるレポーターが映画を観に来ていた
オバサンたちの人だかりを取材していた。

びっくりしたことに、オバサンたちは映画を見終わっているにも
関わらず、涙がとまらない様子。
しかも、横隔膜に変な癖までつくぐらい泣かれたようで
ひっくひっく状態な人もいる。

なんだ、この映画は...。

とても興味が湧いてきた。

その映画、『マディソン郡の橋』という映画だった。



ラブストーリは嫌いだが、どうやら強烈に泣きのツボを
心得ているようだ。

社会勉強を兼ねるという意味で、どれどれ...と観てみて


やられた


と思った。

これ、ほんまに泣けます。
ストーリーも思ったほどラブラブのハッピーエンディングではないです。

しかも泣きのツボにはまると、なかなか涙がひっこまず、
横隔膜に変な癖がつきます。

これを職場のおばさまたちに言って聞かせたら、
4人中1人しか観たことがなくて、その一人が

「それね。ガンガン泣けて、見終わったらなんかスカッとするのよ。」

と付け加えたものだから、みんなこの週末にDVDを借りて観るとか
言っていた。

それを見ながらガンガン泣いてすっきりするおばさまたちを
想像したら、なんだか彼女らがかわいく思えた。


そういえば、ついでに思い出したことがある。

こないだYouTubeでこんなのを見つけた。 
みなさん、お時間があれば是非どうぞ
(再生するときに赤帯ががフルになるまで少し待ったほうがいいです)


『人生に疲れた人へ』


別に人生に疲れたわけではないが、内容に惹かれて
再生してみた。


3:30の最後の文章が非常にパワフルで
ケイエスを「うーん。」と唸らせた


というか、泣かせた。 


おばさま。
涙を流してスカッとするって、ほんまにええね。


************
皆さん良い週末を!

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6 コメント

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たまに泣きたくなる (りん)
2009-01-31 19:48:29
特に辛い事があった訳でもないけど
確かに、ふと泣ける物が見たくなる時があるな。。。。
感動ものすごくいろいろあったハズなのに、思い出せない(結構何でも感動してるかも)

このYouTubeはいいですね!
音楽と分かりやすい文章で心にズンときましたよ。。。。
私も同じ部分でう~ん、と思いました。
あ、更に言えば、一番最初言葉と最後の写真。。。。
全てを読んだ後、この写真を見てみんな同じように思うだろうか・・・
何となく、未来へ続く道が見える気がした。。。

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Unknown (めだか算)
2009-01-31 23:01:06
マディソン群の橋は、原作で読みました。
うろ覚えだけど不倫の話でしたっけ。
自分が、泣ける観たい映画はウィンターローズです。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD844/index.html
これも、映画は観た事なくて原作を読んだだけなんだけど
もう何度読んでも、泣かずにはいられないです。
泣きすぎで、文字が読めなくなります。

「人生に疲れた人へ」いいですね。
自分は、泣くというよりも、「あ・・・これだ」
って、思いました。
“愛されない子供として宮殿に生まれる”って所。
自分はこれ↑だと思いました。
もっと、ここまでやってきた自分を認めてあげた方が
いいのかも。って気分になれました。
ケイエスさん、ありがとう♪。ケイエスさんには
つーーーーーーゲラゲラ、な面と同時に
こういう深い面もありますよね・・・!と思います。
ケイエスさんも良い週末を
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りんちゃんへ (ケイエス)
2009-02-01 05:50:07
あのYouTube、良かったでしょう?
とってもシンプルなことを言ってるのに、
直球で飛んでくるよね。
わかってることばかりなのに、改めて「そうよね!」
って実感したのが最後のあの2行なの。
でね、りんちゃんも気がついてくれたけど
写真がね、一番最後に「開けてる」のよね。
作った人、芸術がわかってる人なんだね。
BGMもよかったでしょう?
りんちゃんが気に入ってくれてよかった!
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めだか算さんへ (ケイエス)
2009-02-01 05:58:25
マディソン郡の橋は、本を読まれたんですね。
本と映画を比べたら、本の内容の方がずっと良かったり
しますよね。
そうそう、不倫の話で、この映画、なぜか男の人
には人気がない。ハニバニも「結局妻が不倫をする
映画じゃん」とロマンスのカケラもない感想を言います。
ウインターローズ、リンクしてみました。
ジーンハックマンが出てるんですね。
彼とってもいい俳優さんで好きです。
観てみようかなあ。

めだか算さんは宮殿生まれなんですね。
私はどちらかというと「丸太小屋」出身かも。

是非自分を認めてあげてください。
自分を褒めるって、結構簡単なようで難しかったり
するのだけど、自分自身を認めることで
とても優しい気持ちになれることは確かだと思います。
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フラニーとロバート ()
2009-02-01 21:38:47
ちょこっとお邪魔して覗くとマディソン群の話だったのでお邪魔しまーす。この映画、我が家はある時期夫婦でよく観てて、ビデオも買ったくらい。
今も思い出すかのように家人は一人でも観てる。我ら二人の意見は、深い愛だね、と大方一緒なんだけど、ワタシは観るときのバイオリズムによって、観後感(読後感のイメージ)が変わります。何万分の一にあるかないかの出逢いで綴られた深い愛の話だ、と思うときもあればハニバニのように、ただの田舎町の遥か昔の夢叶えられなかったオバサンの不倫話だ、とクセミソに思ったりもするのですわ。人格不定なのかなぁ?(苦笑)
ただ、往々にして、男性は母が不倫というストーリーが耐えられない、というあのお兄さんと同じ思いみたいですね。
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Mへ (ケイエス)
2009-02-02 09:49:37
Mもあの映画って好きじゃったんじゃね。
驚いた~。でも買うだけの価値あるかも。
深い愛っていうこともそうだけど、私が一番
ほろほろと泣けて困ったシーンがね、最後に彼女の
子供達が彼女の遺灰を橋のかかる空にまくじゃん?
あれ。

>ただの田舎町の遥か昔の夢叶えられなかったオバサンの不倫話だ、とクセミソに思ったりもするのですわ。

わははは!ほんま、クソミソじゃね。
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