横川駅近くの公園で11月6日に撮影しました。鮮やかな緑の葉に純白の八重の花がとても美しく、品格を感じます。白い八重の花弁はなんだか絹の布ででも作ったかのように透き通るほどに薄くて輝きがあります。雨上がりで緑の葉と白い花の対比が一段と美しいと感じて、ついパチリと撮影してみました。是非写真を拡大してご覧になってください。
今年も咲き始めています。ヤツデは晩秋から初冬にかけて花の少ない時期に咲き始めますから、昆虫にとってはとても大切な花です。ヤツデはちょっと変わった植物で、一つの花で最初は雄花の性質を持つ時期があり、しばらくすると雌花の性質に変わって受粉するそうです。自家受粉(近親交配)して子孫が弱らないための防護能力を持っていると言えると記述されていました。冬の花ですから、昆虫を呼ぶのにもそれなりの苦労はあるわけで、その第一が甘い蜜のようです。昆虫にとってはまたとない餌を与えてくれる花ですからせっせと受粉のお手伝いをするのでしょう。陽だまりで咲いているヤツデには小さな虫がついているのを良く見かけます。茨城県北部付近から南の地域に生育し、庭木や公園などにも植栽されています。学名は「Fatsia japonica」、ウコギ科、ヤツデ属の常緑低木です。葉が人の手のように深く7枚から9枚くらいに分裂しており、八手という和名の由来となっているようです。別名は天狗が手に持っている団扇に似ていることから、「テングノハウチワ」とも言われています。写真は近くのお寺の境内に咲いていたものを11月9日に撮影しました。