晩秋から初冬に咲く、4弁のとても地味な花です。和名は4~5月の苗代を作る頃に実ることから名づけられているようです。牛久自然観察の森の観察舎の近くで咲いていました。写真でお判りのように、花は直径が5mm程度で、淡黄白色で下向きに咲いています。果実は熟すと赤くなり、およそ1.5cmほどの長楕円形です。寒さには弱いようで、関東以西の温暖な丘陵地帯などで見られます。幹にはところどころに棘がありますので、実を採取する際は注意が必要です。学名は「Elaeagnus pungens」で、グミ科、グミ属の常緑低木です。この花も比較的見かける機会は少ないですから掲載してみました。11月15日に撮影しましたが、残念なことに花の最盛期を過ぎていましたので、萎んだものもあります。
以前に掲載したマムシグサは初冬を迎えるといかにも毒々しい赤色になります。この草は以前にも書きましたが、有毒ですから触らないようにしましょう。牛久自然観察の森で、あちこちに実っています。写真は11月15日に撮影しました。珍しい実ですから掲載しました。