つくば実験植物園で毎年初夏~夏に美しい花と香りを届けてくれます。キョウチクトウ科の常緑性低木で、美しい花に似合わず有毒植物だと言われています。写真でお分かりでしょうが、淡黄色の花弁は少しねじれて風車のように見えます。和名は能の「定家」に出てくる物語に由来すると言われています。別名をAsiatic jasmineと呼ばれ、ジャスミンに似た芳香を放ちます。茎や葉を切ると白い液が出てきます。この液が有毒だと言われていますので、注意しましょう。
つくば実験植物園で白い花を咲かせていました。トベラ科の常緑低木です。東北地方以南の日本及び朝鮮半島~中国南部に至る地域の海岸付近で生育しています。近くを通ると甘い香りがします。もともとこの樹は、枝葉を切ると嫌な臭いを出すことから扉に飾って邪気を払う植物としてお供えなどに使われているものです。名前の由来もそこにあります。花は甘い香りがしますが、これは、この花に住み着く昆虫が排泄する甘露だと言われています。写真は5月23日に撮影しました。