水郷佐原水生植物園の花菖蒲にまた戻りました。伊勢系の名花と言われる朝日空(あさひぞら)です。江戸中期から伊勢松坂地方で改良された品種と言われています。外花被の付け根の黄色が白い花弁に映えます。内花被は白でまっすぐ上に伸びて、全体的に女性的いな感じがします。とても豪華かつ優美な感じを受けます。
つくば実験植物園の中で鮮やかな主紅色をしたツツジが咲いていました。説明によれば、「アマギツツジ」で、伊豆半島天城山などに分布しているようです。山地や林縁に自生する落葉低木で、その鮮やかさから盗掘が多く、野生種の絶滅が危惧され、絶滅危惧IB類(EN)に指定して保護されています。
つくば実験植物園の熱帯雨林温室で咲いていました。フィリピンのルソン島に自生するマメ科のつる性の低木です。花は写真のようにとても鮮やかなヒスイ色をしています。宝石の「翡翠」のような感じを受けるからこの名前かもしれません。とにかく初めて出会うとその美しさにしばらく動けない感じです。説明によれば、花びらの翡翠色は細胞がアルカリ性になることで発色する性質を持っているとのこと。原産地であるフィリピンではこの植物が絶滅の危機にあり、媒介する動物がコウモリなのかどうか確認されていないそうです。
つくば実験植物園の資源温室で珍しい写真のような花が咲いていました。説明によれば、コロンビア~ボリビアに分布するオウムバナ科の多年草です。別名はハンギング・ヘリコニアで、ぶら下がる様に咲くのがわかります。ロブスターの鋏みのような形をした苞が鮮やかな朱色で先端は黄色になっています。初めて見ましたが、とても印象深い花でした。
久しぶりにつくば実験植物園を散策してきました。花菖蒲もまだ全部掲載できていませんが、植物園での写真を数枚掲載します。絶滅危惧植物転移区画で今年も美しい朱紅色の花を咲かせていました。蒸し暑い園内を力なく歩いていましたが、この花を見て元気が出ました。とても鮮やかで美しい花です。説明によれば、ナデシコ科の多年草で、阿蘇地区に野生種が分布しているとのこと。絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定して保護されています。花の形が歌舞伎の松本幸四郎の紋所に似ていることが名前の由来と図鑑に出ていました。