鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

『文豪はみんな、うつ:岩波明・著』~文豪じゃくても、みんな、うつ?

2010-09-17 21:02:12 | Weblog
爽やかな乾いた秋の暑さ・・・。

小説家というか・・・文学史に残る作品を書き上げた文豪は、『鬱』病の顕著な特徴がみられる・・・逆に言えば、『鬱』だから、文豪になったというか・・・。

あ・・・そいういう類の本ですか・・・。

たぶん・・・そうなんでしょう。

夏目漱石、有島武郎、芥川龍之介、島田清次郎、宮沢賢治、中原中也、島崎藤村、太宰治、谷崎潤一郎、川端康成・・・(ここまで、文字入力して、この方々、みんな一発変換できた!凄い!凄い!!流石、有名人と、改めて感じましたが・・・)。

それぞれの『鬱』というか、心の傾向を追いながら、現代医学では、どういう診断になるのかを読み解く・・・ってことでしょうか。

あんなに才能があるのに、自分の才能を信じきれず、不安に陥る・・・。
絡みつくしがらみ(女性だとか、家族だとか、対人関係だとか・・・)。
精神に異常を来たす要因は、様ざまあれど・・・。
こういう要因を取り除いたら、きっと幸せになれるに違いないと思うけれど、人の魂を揺さぶるような文学は、生まれないのだろうなぁ・・・などと、月並みな感想しか出てこないワタシは、凡人・・・だから、『鬱』病には、程遠いかっていうと、才能がなくても、ワタシは、たぶん、『鬱』です。

今のところ、世間体だとか・・・、世間体・・・だとか・・・、世間体だとか・・・(あっ・・・コレしかないのか、ワタシ?)による歯止めみたいなものが、かかっているようで、週末引きこもりくらいで、済んでいるようなものの、ストッパーがなければ、もしかしたら、去年、死んでいたかも(嘘です・・・)。

今は、いろいろ、それなりに効果のあるドーパミンだの脳内麻薬物質なんかを大量?発生させる処方薬
もあることだし、現代に生まれていたら、文豪は、文豪でなくなっていたかも知れません。

・・・この本に取り上げられた文豪さん達の中でも、名前は、知っているけれども、読んだことない・・・文豪さんも何名かいる訳でして・・・。

さて、日本の文豪の中でも、文豪中の文豪って、誰でしょう?

King of 文豪・・・。

ひとによって、感動した作品も違うとおり、King of 文豪も違うんだろうなぁ・・・。

ワタシ的には、現代のKing of 文豪は、かの『京極夏彦』先生なんですが・・・。