鼎子堂(Teishi-Do)

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『悪趣味な美学:名香智子・著』~リオン皇太子に惚れた・・・。

2011-05-08 22:50:51 | Weblog
晴れたり、曇ったり、小雨降ったり・・・の連休最終日。


なんのかんのといったって、9日間なんて、あっ・・・という間に終わってしまう。
この長のお休みは、懸案だった歯科治療に、薄日が差してきた感じだし(まだまだ、先は、長いけれど)、友人と食事もできたし、演劇にも行けて、かつ、これも懸案だった部屋の整理も僅かながらも進み、あとは、来週、エアコンとテレビの設置が終われば、冬から持ち越していた不便極まりない不快な生活にも少しは改善されようかというもの・・・。

さて、部屋の片付けで、出てきたのが、本日の御題『悪趣味な美学』。
この本の奥付をみると1996年10月になっている。
15年くらい前の漫画なのだけれど、全く、記憶に残っていない。
たぶん、そのときは、つまらなかったのだろうと思う。

名香智子さんといえば、1970年代に『花の美女姫』シリーズで、華やかで、綺麗で、当時の少女マンガとは、一線を画す所謂、それまでの既成の漫画家さんにはない画風で、ヨーロッパ(特にフランス)の雰囲気そのまま(・・・といっても、フランスには行ったことないので、よくわからないけれど)、乾いたコンチネンタルな雰囲気のコメディで、独自の分野を打ち立てた方だったように記憶している。

王室・皇室・社交界・中世のお姫様、貴族の美男、薔薇・・・女の子の憧れの王子さまが、そっくりそのまま、リアルを無視し、これでもか・・・ってくらいな世界なのである。

いくつになっても、女子は、プリンセスに憧れ、王子さまを待っている。
フィクションでも、その世界に浸れるのが、名香ワールドだ。

・・・で、何故、この『悪趣味な美学』・・・シャルトル公爵シリーズが、私の前から消えていたのだろうか・・・。
たぶん、この1990年代後半・・・このテーマについていけなかったのだろうと推察する。
ほとんどの漫画を1980年代中期頃、所謂、卒業して、一部の漫画家さんの作品しか読まなくなった。
名香智子さんは、そこから外れたのだと思う。

お人形のような男性、ゴージャスな美女、華麗なタッチ・・・。中でも、ヨーロッパの貴族趣味は、格別・・・。
今読むと『萌~~~』てしまう。
中でも、リオン皇太子のキャラに惚れてしまった。
清潔そうな黒髪の短髪。長めの前髪、超極細・・・。青い瞳。端正。歌舞伎役者のような?目バリ???
皇太子なんだけれど、何故か、ルードな雰囲気なのに上品(最近の私の個人的な好みにこのルード系がある。意味は、ちんぴら・・・みたいなそんな意味)。
金髪で、お母さんのヴィスタリア公爵夫人と全く同じ顔の主人公?アンリとは、対照的。

名香さんのキャラクターは、金髪と黒髪がものを言う。


やっぱ・・・モデルは、あのひとですかね???ROCK系の・・・(特に名を秘す・・・多分、違うと思うので)・・・と独り笑ってしまうのだけれど、どうも、最近、ルード系の男性に目がいってしまう。
15年前とは、趣味が全く変わってしまったようだ。
・・・で、早速文庫版(コミックス版は、品切れ)で、取り合えず、シリーズの発端となる1巻から3巻までをネットの本屋さんに発注した次第。