鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

香考(かおりこう)②

2012-03-25 22:52:44 | Weblog
寒風吹きすさぶ寒い日曜日。


個人的には、ガルバナム樹脂の苦みのあるグリーンとか(人工的な毒々しい青さを連想させるシャネルNo.19だとかの)そんなトップノートが好きだし、レモンとかライム(香り的にどの程度違うのか判断できないけれど)の爽やかな柑橘系、ちょっと薔薇香があって、ラヴェンダーと菫(ヴァイオレットリーフ)とゼラニウムも少しだけ、それとすこし苦みのあるオークモスだとか清潔なレザリー・シプレ系を合わせたような香りってないもんだろうかと思っている。

・・・あったら、たぶん、すっごくヘンテコな香りでしょうね?
香調が、めちゃくちゃだし。
香水としては、たぶん、評価以下の駄作なんだろうと思ったりする。

日本人は、とにかく、シャンプーだとか、石鹸だとか・・・清潔感溢れる香りが好きのようだし、実際、重たい香水をつけているひとを、嫌う傾向にあるようだ。
たしかに、電車や劇場の座席で、重たい香水をつけたひとと隣合わせになる不幸は、最悪で、劇場なら都合2時間以上は、その香りに耐えなくてはいけない。
だったら、無臭の方がいい。

昨日も書いたけれど、ことオフィスに関しては、仕事をする場所だし、となりのグループなのに、流れてくるあの重たい香りの空気って、どうなんだろう?
私は、5メートル離れているから、それ程・・・でもないけれど、隣のひとなんか、息苦しいのではないだろうか?
酸素・・・酸素・・・酸素・・・とにかく、何の匂いもしないフツーの酸素!
涙目になって、何処かへ避難したくなるけれど・・・。

麝香(ムスク)、霊猫香(シベット)、海狸香(カストリウム)、流涎香(アンバーグリス)などの動物系の香料や、白檀(サンダルウッド)なんかは、日中は、避けた方がよいのかも?
・・・でも、こういった動物系や白檀などのオリエンタル系と呼ばれる香料は、ワシントン条約で輸出規制だとか、材料調達の安定供給が難しいため、軽めの合成香料にとって変わられているという話だから、従来のあの重たい香りとは、似て非なるものになっているらしい(よくわかんないけど)。

白檀や沈香(伽羅香)なんかは、魔切・・・魔を払う所謂儀式用だから、強くて眩暈感を伴い、酔感を呼ぶようなものが相応しいのかもしれない・・・だから、日常使いには向かないような気がする。
・・・気がするだけで、たぶん、違うんだろうと思ったりもする・・・。