鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

月よりも遠くへ・・・名香(めいこう)はどこへ・・・?

2012-03-13 22:52:24 | Weblog
光は、完全に春なのに、風は真冬な一日。


過去は、戻らない・・・。
過去(の記憶)は、都合のいいように改竄される・・・。
故に、過去は、美しい・・・。

・・・三段論法???で、初めてみましたが・・・。

まだ若かった頃。
職もないから、お金もなく・・・それでも、地元から電車で、約30分くらいの距離に位置する県庁所在地で、昼間っから、映画をみたりしていたかなり極楽な時代(モラトリアム的な・・・)があって、そのとき、希望だけは、腐るほどあった。
そして、その頃、なけなしのお金をはたいて、香水を買った。

シャネルやゲランやクリスチャンディオールといったフランスのブランド化粧品を扱うデパートの1階フロアに足を踏み入れるのは、小娘?だった私には、それは、それは、もう勇気のいることで(・・・小娘ではなくなった今でもひとりでブランド・ショップなんて入れないケド・・・幸いなるかな・・・今は、ネットで、ブランド品も購入できる、ありがた~~~い世の中になっている)、こんな野良犬のような服装では、つまみだされるのではないか・・・という懸念もあったりした。
その頃、シャネルのNo.19のあの青い香りが好きで、好きで、もう好きで・・・。
あの香りをかぐと、もう未来は、幸せしかないみたいな・・・そんなうれしい気分になった。
香水というよりは、アルコールで薄めた3時間前後で、香りが飛んでしまうオー・デ・トワレットだったと思うけれど・・・。
フタをあけると、嬉しくなった。

そんなことが、あって、その後、いろいろな香水を試してみたのだけれど、あの最初に買ったシャネルNo.19に匹敵する香りには、なかなか出会えなかった。
違う香水を買うたびに、いつも、フタを開けると、絶望ばかりしていた。

・・・しばらくして、コレハ・・・!と思う様な香りにであった。
キラキラと光るような爽やかな優しさあって、これさえつけていれば、幸福は、間違いなくやってくる・・・みたいな気分にさせてくれる一瓶だった。
たぶん、当時、発売されたばかりの香水だったと思う。
『ルミエール(光)』という香水だった。

(明日へ続く)