寒の戻り・・・というか、あまり気温の上がらない今週。
森茉莉など、再読している。
何度読んでも、飽きることない。
このひとは、精神的に貴族なのだろう。
私のように、素寒貧なさもしい根性の持ち主には、ありえない貴族性。
『炭火を扱うことができず、石油焜炉を操作することもできず、電気ストォブは、経済的に無理だから、昼夜絶え間なく湯たんぽを熱くして、寝台に埋まり、マルセル・プルウストを気取っている・・・。』
炭火を扱うことができず、石油焜炉は、操作できるけれど、直火は、危ない(・・・何しろ、部屋の中は、本だらけで、燃え移ったらアッと言う間に灰になってしまうだろう・・・)。
幸い、遠赤外線の大きな電気ストオブは、所有していて、光熱費は、家人に頼っているけれど、できるだけ節約?して、昼間っから、寝台に埋もれ、森茉莉を気取っている。
・・・まあ、全然、真似できていませんがね・・・。
寒い冬は、寝床から出ずに、布団に埋もれているあたりは、少し真似っこ。
本を読みたいけれど、読んでいる状態を持続できないから、森茉莉の随筆作品集が、量的に丁度いいかも・・・と思っている。
新刊の本なども、買えずにいるから、過去に買って、積読(積んでおく)だけの書籍など、開いてみる・・・数年前は、経済本ばかり買ってたな・・・。
ナシーム・タレブだとか、手嶋龍一だとか、不確実性原理ってヤツ。
ブラック・スワン、もの。
読んでも、ちっとも理解できないけれど。
わかるのは、わからない・・・ってことだけ。
2、3ページも読むと、すぐ眠くなっちゃったりで。
橘怜の小説は、面白かったな・・・『マネーロンダリング』。
コレ、ドラマ化してくれたら、もっと理解できるかもしれない。
細部の株式・為替取引だとか・・・そんなところが醍醐味なんだろうけれど、仕組みがわからないから、本当の面白さが、理解できない。
理解できないケド、面白い。
横になって、理解できない世界の活字を追う。
いいんだ・・・活字中毒者は、内容が分からなくても、活字にふれてさえいれば、安心なんだから・・・と言ったのは、中島らも。
なんだか、フライングばかりな内容になってしまったけど、いいんだ。
もともと、ブっとんでいるんだし。
寝床で本が読めれば、他は、あまり必要ないみたいだし。必要とされてもいないしね・・・。