猛暑復活。体温越えの暑さ。
夏は、ご飯が、美味しくないから、素麺だとか、お蕎麦だとか、冷やし中華だとか、冷やし饂飩だとか・・・所謂、麺類を食すことが多い。
麺類は、あっさり食べられるけれど、麺だけだと、栄養的に宜しくないようなので、頭を悩ませることになる。
特に、素麺は、冷たいつゆと、茗荷、葱、生姜、大根卸でもあれば、充分なんだけれど、コレだと、炭水化物ばかりで、たんぱく質とかビタミンとか・・・そんなものの不足してしまうので、温泉玉子など添えたりもするし、ツナ缶やトマトなどを供したりする。
夏場は、毎日素麺でもいいとおもっているけれど、流石に飽きてくるので、素麺類に合うオカズは、何だろうと、昼頃から、アタマを捻ることになる。
茹でるだけで、暑いので、出来れば、あまり長時間、火を使わない料理がいいのだけれど。
素麺には、案外、コロッケなんかが、合うような気がする。しかし、コレだと、油と炭水化物ばかりだな・・・。
スーパーで、オイルサーディンの缶詰を見つけたので、買ってみた。
オイルサーディンは、イワシの油漬けというか・・・平べったい長方形で、角が、丸くカットされた缶に入っている・・・アレである。
吉田健一の随筆で、欧州外遊中、パリで、巌谷小波(←違っていたらすみません)のアパートを訪ねたとき、妹さんが、オイルサーディンに、タマネギのスライスを載せて、缶ごと直火で、温めたものを供してくれて、美味しかった・・・という件(くだり)があって、やはり、缶ごと、直火で、温めて、油がパチパチ跳ねた状態で、そのまま供するのが、一番美味しい食べ方なのかもしれない。
コレで、パンかご飯でもあれば、ソレでコトたりるし、ワインかビールのアテでもいいかもしれない。
このどっぷりとオリーブオイルに浸かったイワシに、小麦粉をまぶして、フライパンで、焦げ目をつけて、それを南蛮漬けにしても美味しい。
やはり、タマネギをどっさり、人参、ピーマン、唐辛子を入れて、醤油、塩、胡椒、砂糖少々に、黒酢を多めにした南蛮漬け汁に、浸けておけば、冷蔵庫で数日保存できる。この南蛮漬けは、素麺にもよく合うし、酢や野菜類も摂取できる。もちろん、ご飯、パンにも合う。
家人は、この夏の暑さで、食が、細くなるのでは・・・と心配していたのだけれど、老人なのに、
『天麩羅蕎麦』が食べたい・・・などと言う・・・この暑いのに、誰が、蕎麦を茹でて、天麩羅揚げるんだ???と怒りが、込み上げることもある・・・。
早く涼しくなって、麺類ばかり食べる日々から、解放されたいと思う・・・この残暑。