花曇り。
気温は、20℃近いのに、足先が妙に冷たい。
母の四十九日迄に、用意しなければならないお位牌を発注する。
現在は、仏具店迄行かずとも、ネットショップで、注文できるようで、いろいろ探していた。
父と同じような形がいいのか・・・いやいや、母は、気に入ってくれないだろうなぁ・・・。
可愛らしい桜の蒔絵をあしらったものだったら、喜んでくれるだろうか・・・。
もっと、いろいろと希望を聞いておけばよかったんだけれど。
・・・でも、死後のことなんか、何かキッカケがないと聞いたりできないし(何やら不吉だし)。
ここ2,3年で、めっきり聴力がなくなり、身体障碍者手帳もいただいていたので、会話は、成立せず、筆談(ホワイトボード)でやり取りしていたから、余談なんかは、殆どしなくなっていて、筆談は、ワタシが、ボードに書き、母は、口頭ということもあって、なかなか伝わらず、母の理解力も思考力も、落ちていたから、かなりなストレスだった。
母が亡くなった日、仏壇の引出しから、遺影用と書いた封筒に、母が選んだ自分自身の数葉の写真が出てきて、遺影だけは、迷わずに済んだ(もっとも、数枚あったから、姪達に選んでもらった)。
お位牌も、数千円から、数十万円とまさにピンキリで、蒔絵のものにすることは決めていたけれども、蒔絵がよければ、形が気に入らず、またお値段も考えてたりして、なかなか決めることが出来ず、ズルズルと日々を過ごしてしまったけれど、少なくとも、今月中に発注しないと間に合わない。
ショップによっては、位牌面の文字入れなどは、無料というところもあったけれど、決めたお位牌は、文字入れ料金別途だった。
母は、花が好きだったし、桜の開花に間に合わず、逝ってしまったので、可愛らしい桜の蒔絵をあしらった上品な駿河蒔絵のモダンお位牌というものに決めた。
選ぶのにも時間がかかり、発注もいろいろと面倒だったけれど、なんとか間に合うだろう。
夕刻、先週、炊いて残りを冷凍しておいた帆立粥を暖め、一昨日作ったイワシのリゾットの鰯缶の残りの分を、黒酢、玉ねぎ、にんじん、ピーマンなどに漬け込み保存しておいたマリネ、アボカドとトマトのサラダ、胡瓜に味噌を添えて、簡単な夕食。
ひとりだと、簡単だ。
母のいた頃は、午後3時頃から、下拵えを始めて、柔らかく蒸したり、潰したり、すり下ろしたりと、そういうことに時間が掛かってしまい、時間をかけた割には、大したものが作れなかった。
そして、母は、美味しければ、美味しいといい、美味しくなければ何も言わない・・・そんな感じだったけれど、私に遠慮して、残したものは、隠しておいたりしたので、ソレを忘れて、腐敗していたりしたものが、あとで見つかったりして、残すなら、ちゃんと残してくれたらよかったのに。
一生懸命つくったけれど、それ程、美味しくはなかったのかもしれないな・・・。
やはり、後悔ばかりしているけれど、あのときは、あのときで、私だって、頑張ったんだよね。
ソレでいいことにしよう。
もう、どうしようもないし・・・。