いつの頃からだろうか・・・?
眠りから、覚める一瞬・・・。
いいようのない不安が、私を襲うようになったのは・・・?
あの絶望に突き落とされるような・・・。
奈落の闇に堕ちていくような・・・。
タイムリミットで、もう取り返しがつかないような・・・。
あのどうしようもない不安に襲われて、もう生きていくものイヤになるような。
眠りから覚めるとき、一番に思い出すのは、もう、あのひとが、この世(私の世界)には、いないことである。
(私は、たったひとりで、この不安定な世界に取り残されてしまったから・・・。)
あのひとが、いなくても・・・(あのひとは、私の幻影なのだから)。
世界は、全く変わらないのに。
それなのに、私は、絶望する。
そして、私は、(現実に)何もかも無くしてしまったことを、思い出す。
否応なく思い出してしまう。
思い出したくないに、思い出すのが、覚醒の儀式でもあるかのように、目が覚めるたびに、繰り返されるのだ。
・・・だから、私は、眠るのを拒むのかもしれない。
・・・こんな不安から、いつになったら、脱出できるのだろうか?
楽しさや嬉しさは、一瞬で、消えていくのに、不安や絶望は、どうしてこういつまでも、いつまでも、私の心の闇に燻ぶりつづけるのだろうか?
何の展望もない未来。
無味乾燥な現実。
私の側には、誰もいない・・・。
眠りは、不安を、一瞬忘れさせてくれるけれど、目覚めると、すぐに戻ってくる・・・。
目覚めて、全てが、覚醒するのが、怖いから・・・。
だから・・・私は、今夜も、眠れない・・・。
だから・・・私は、今夜も・・・、眠らない・・・。