金曜日以来の晴天。
4月並みの気温だけれども、夕刻の風は、ちょっと冷たい感じ・・・。
随分前(3月初め頃)、まだ母が生存していた頃に、買ったバナナが、残っていて、買い物のレシートを見たら、3月5日に購入したもので、そろそろダメになりそう・・・だったので、昨夜、バナナケーキを作成した。
3月6日に作ったバナナケーキは、食べることなく、捨てることになってしまい、勿体無いことをした。
翌日の7日朝、母が、急逝して、それから、全く、食欲というものがなくなり、母用に買っておいたカステラと珈琲だけで、3日間過ごしたので(そのせいか、口内炎が、発生してしまった)、バナナケーキは、とても重くて食べることが出来ず、破棄することになった。
その同じバナナ(残り)で、バナナケーキを作り、今朝、食べた。
珈琲を淹れて、ゆっくり食べた。
美味しくて、随分と哀しかった。
それから、先週金曜日以来、休んでいた母の遺品の整理。
ここ数か月、殆ど、家から出ることがなかった母だけれど、先月の2月に2回程、姪の運転する車に乗せてもらい、ショッピングモールとドラッグストアに出かけ、買い物をしたレシートが、見つかった。
更に、母のお財布の中には、
『延命は必要ありません』
と書かれた・・・多分、雑誌の切り抜きだろうか・・・その記事を厚紙に貼って、カード状にしてお財布の中に入れてあった。
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延命は必要ありません。
・人工呼吸器はしません。
・胃ろうはしません。
・心臓マッサージはしません。
・AEDはしません。
・薬物療法はしません。
平成二十七年一月一日(日付だけ母の自筆で書かれていた)
上記を尊重してくださるようお願いします。
これを尊重して下さった方に感謝します。
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母は、自宅で亡くなったけれど、救急車やレスキュー隊が来て、心臓マッサージなどの蘇生やら、アドレナリン投与、非開胸的心マッサージなど行った。
自宅に居た時点で、もう必要なかったんだ・・・。
病院に運ばれて、担当した医師に、延命処置を続けますか?と問われ、どう答えていいか分からなかったのだが、蘇生の可能性のある心臓マッサージなどで、肋骨が折れている可能性もあり、蘇生する可能性も低いけれど、蘇生できた場合でも、脳に障害が残る可能性が、高いということだった。
そして、完全?に死ぬ迄、人工呼吸器で、母を苦しませることだけは、したくなった。
もう充分、痛かった・・・痛い痛い人生だったんだ。
解放してあげた方が、いいのかもしれない・・・と思い、延命処置を止めてもらう決断をした。
遺品の中から、2年半前に受けた健康診断結果報告書が出てきた。
レントゲン診断の結果、『両側・肺先頭部 胸膜肥厚 経過観察』とあった。
そういえば、ちょっと咳が酷かった時期もあったけれど。
こういう不調ばかりだった。
大事には至らぬが、安心はできない。
私には、死ぬ死ぬと言い続けてきて、病院へ行けば、ケロリとして帰って来て、こらえ性だけは、皆無なひとだと思っていたけれど。
物凄く、様々な痛み、不調、不眠に悩まされつづけた生涯だったんだね・・・と今更ながらにそう思う。
そんなこんなで、88年生きたひと。
本当にお疲れ様でした。
ごめんよ。もっと良くしてあげればよかったんだけれど・・・。
私は、いつも後悔ばかりしているし、母が亡くなって、もう随分と日が過ぎたような気もするけれど、まだ3月は、終わっていなかったんだね。