昨日の午前中から、パラパラと降ったり止んだりしていた小雨が、夕刻になって、本降りになってきて、週末夏日だったのに、季節は再び、逆戻りした感じで、木々の新緑に降る雨は、透き通った緑色。
今頃降る雨を、『緑雨(りょくう)』というようで、待っていました!とばかり、カエルの鳴き声も。
今年は、桜の時期が、前倒しになっていて、3月末には、もう散ってしまっていて、ハナミズキも今が、満開というか・・・もうピークは、過ぎたのかもしれない。
そんな・・・少し早い五月雨五月(さみだれごがつ)か、或いは、梅雨時のような感じのする雨の日で、深夜、雨音などを聴いていると、昔のことなど思い出し、いつも、いつも、後悔ばかりしている。
後悔とは、行動したときの後悔と、行動せず、考えあぐねて実行しなかったときの後悔がある。
・・・たぶん、他にも、いろいろと後悔があるのだろうけれど、行動しても後悔、行動しなくても後悔・・・というか、結局、どっちを選んでも後悔するようにできているのが、『私』なのだろうと思う。
私は、小心ものだから、例えば、あのとき・・・
『ああ言えばヨカッタ!』
なんて、思うことが多くて、なんで、あのとき、思いつかなかったのだろうか・・・なとど、後で、自分のアタマをポカポカぶってみるものの・・・でも、あのとき、『ああ言って』しまったら、更に、言わなければヨカッタ・・・とか思うかもしれない・・・と、真逆の結果を考えてしまう。
結局のところ、こと他人様に対しては、あまり言わない方が、自身の健康のためにもヨカッタのかも・・・と言う場合が多くて、やはり、どちらにしても、後悔するのだろう。
自分で、面倒な自分を、嘲笑することになる。
そう・・・。
こんな雨の日は、後悔ばかりだ。
それでも・・・。
あのとき、告っておけば、ヨカッタ・・・と思うのことは、今のところ・・・皆無である。
恋愛なんて、大抵、後悔がつきものだし、概ね、いつも面倒なことも多い。
何十年か経って、あの頃は、楽しい思い出です・・・なんてのは、過去を勝手に書き換えて、セピア色の思い出に浸って、ヒロイン妄想しているだけのような気がする。
あの頃は、若かったけれど、今は、なんだか、見るカゲもなく、変貌(劣化)している相手には、セピア色のフィルターなんぞかけないとやってられない・・・かも?しれない。
そう・・・。
こんな雨の日は、劣化した現在を、少しだけ、棚上げして、しばし、透明な緑の雨の中に、昔の思い出なんかを呼び起こしてみるのも・・・そんなに悪いことではないのかもしれない。
・・・悪いことではないのかもしれないが、再び、後悔が、ゾンビの如く、蘇ってくるあたり・・・
やはり、思い出したことを後悔してしまったりする。