夕べの雪は、明け方の氷点下の気温に晒されて、ガチガチに凍結している。
そして・・・氷の針を含む冷たい北西の風が、吹き荒れる。
積雪の翌日の朝の氷点下の気温の中の通勤は、辛かった。
路面の凍結での車の運転は、ブレーキをかけるのも、気を使うし、道路も渋滞で、通常よりも早く、自宅を出ても、普通の3倍の時間は、かかる・・・。
そんな心配をすることもなく、今日は、緩やかに過ごしている。
こんなに冷たい日なのに。
現在、私と外界を繋ぐものは、自室の北側の窓。
実際は、1600ミリ(160cm)×800ミリ(80cm)に設えられた窓だけれど、半分は、カーテンで遮蔽している。
・・・だから、丁度640,000平方ミリメートル(大体、畳半畳くらいですかね?) の枠から見える景色が、今、私のみえる外界。
今日は、鳩が一羽、木の枝の上で、羽を休めていたけれど、再び、強い向かい風の中へ、飛び込んでいった。
先週、日向ぼっこをしていった鳩だろうか?
違うかもしれないし、そうかもしれない。
『相変らず、暇そうだね?』
鳩は、そんなことを言ったような気がする。
『見てのとおり暇さ・・・。朝方、夢をみたよ。きみと同じ鳥の夢だったよ。』
鳩が、飛び去ったあと、そんなことを思い出す。
氷の針を含んだ冷たい冷たい風の中。
氷点下の工場内を巡って歩くルーティンから、解放されて、もう3年か・・・今は、その仕事すらないけれど・・・。
いつもように、今日も、休暇取ります・・・の連絡を受けたあとの・・・氷点下の外を巡らなくてはならない仕事とも縁が切れた・・・。
今は、800ミリ×800ミリの世界が、私の見える世界の全て・・・。