良く晴れて、乾燥した強い風の吹く初冬。
この強風で、カエデや、黄葉した橡(くぬぎ)の葉が、舞い散り始めて、いよいよ、本格的に冬の季節。
現在は、四季を問わず、殆ど、1年中たべられるようになったのが、イチゴで、特に、クリスマス・シーズンでは、ケーキのトッピングに欠かせない果物かもしれません。
温室の中で、育ったイチゴが、ケーキ屋さんの店先で、紅玉(ルビー)のように、白いクリームとの競演をするのも、間もなく。
温室栽培流通が無かったころは、冬にイチゴを食べるのが、難しくて、クリスマス・ケーキの上に載っていたのは、ゼリーなどを着色して、イチゴに見立てた・・・所謂、モドキ・・・ってぽいものでした。
・・・今日は、イチゴジャムを食したのだけれど・・・イチゴジャムを、口にいれた瞬間・・・遠い昔の春の情景が、頭の中で、再生されました。
暖かい春風の中、近所の老舗?コーヒーショップを訪れた日の・・・あの感じは、間違いなく、春でした。
・・・記憶は、現在の状況に、左右されぬものらしいなぁ・・・などと、思いながら・・・。
そう・・・いつ食べても、やっぱり、イチゴは、あの日の春の味なんだ・・・。
今は、白いイチゴも販売されていて、紅白ペアだとか、お誕生日などのプレゼントとかに、使われているけれど、あまり美味しそうに見えないのは、やっぱり、イチゴは、あの紅玉のような色の果物である・・・という思い込みなんだろうなぁ・・・。
真冬に食べても・・・イチゴは、やっぱり、春の味・・・。