台風崩れ?の温帯低気圧の影響で、終日、風の強い一日。
鉛色の雲、青空、太陽・・・目まぐるしく変わる空。
風だけが、吹き抜けて、野分には、まだ少し早いような・・・少しだけ、秋の気配。
既に、6月末頃から、トンボなど飛んでいて。
明日は、7日で、節入りの移り変わる日。
そして、我が亡母の月命日でもあるので、ダラダラしていないで、お仏壇の掃除。
経机など拭いて、香炉灰を均す。
今日は、風が強い。
母が、何か言いたいのだろうか・・・。
法要の日は、必ず、強風になるからなぁ・・・などと思いながら。
このところの暑さで、生花の供花は、活けるのをやめておいた。
冬場など、2か月は、平気で、咲いている菊花などは、暑さには弱くて、2日で、首がうなだれてしまう姿になって、花瓶の水など、1日で、濁ってしまう。
塩素系漂白剤とか、10円玉の銅など、水に入れると、水の腐敗を遅らせることが出来るということなのだけれども。
生花の代りに、ハーバリウムを買って、お供えした。
生花をオイル付けにして、ビンに封入したもので、コレも、通販の某・楽しい天国で、購入したけれど、高額の割には、小さく、花の色もくすんでいて、がっかりした。
( ↑太陽光が当たると綺麗なピンクと紫色なのだけれど、何分、仏間は薄暗く・・・全然目立たないうえに、小さい・・・)
夏場は(冬でも、一年中)、プリザーブドフラワーが、水換えせずとも、色褪せず、きれいな姿を保ってくれるので、有難い。
夏の間は、生花は、止めておこう・・・。
昨年は、お盆の時期に、義妹が、百合を飾ってくれたけれど(義妹の買う花は、何故か、あまり長持ちしないのが不思議)、去年の八月のお盆は、最高気温20度に届かず、雨続きで、寒いお盆であった。
それでも、百合の花は、1週間もたず、蕾も開かず、枯れ行ってしまった。
仏壇脇や裏に、ヤモリの残していった排泄物。
母の居室には、小さなヤモリが出没して、目も悪くなっていたから、あまり見つかることもなかったヤモリ達であったが、運悪く母にみつかると、母は、大さわぎをして、深夜早朝に関わらず、私を起こす。
仕方なく、ヤモリを外に放す。
ヤモリは、寄生虫が多いから、ニトリル手袋は必須。
古い母の居室には、未だにヤモリが出没しているようだ。
考えてみれば・・・この仏壇。
結構、大きくて、御焼香に来てくださった母の知人たちは、みなクチをそろえて、
『立派なお仏壇で・・・。』
と言って下さる。
今を去ること33年前、58歳で、未亡人になった母は、仏壇を購入した。
父方の親戚で、購入したらしいけれど、数百万円?くらいだったように思う。
母は、神仏を信じない無神論者であったけれど、仏壇は、買ったのだった・・・というか、父の為になぞ、買いたくもなかっただろうけれど、親戚縁者の手前、仏壇くらいないと・・・みたいな感覚だったんだろう。
その数百万円の仏壇も時が経つにつれ、盆暮れ正月に扉を開けるくらいで、殆ど、閉めっぱなし。
焼香台にしている経机に至っては、母の本、薬、日用品置き場になって、仏壇の中は、埃だらけ。
数十年そのままになっていた砂糖菓子の供物・・・。
私も、母が亡くなるまで、全く手を合わせることもしなかった親不孝者だったけれど。
物理的に、何の機能も果たさず、ただその大きさだけの家具・・・それが拙宅の仏壇であった。
コレ1台で、結構イイ車とか、買えるよな。仏壇は、走らんが、車は、役に立つ・・・もっとも、事故ってあの世逝き・・・というコトもあるには、有るだろうけれど。