午後8時過ぎに、ドアをノックする音がして、黒い人影がふたつ。
「えっ、まさか?」
介護福祉士の雪ちゃんと、再発脳腫瘍をものともせず一部上場企業に自力で合格して勤務しておられる若旦那こと西川くんが、お見舞いに来てくださった。
乳がんの雪ちゃんは夜勤明けの名張から、西川くんは大和八木の勤務先から、電車で落ち合って来てくださった。
ありがたく嬉しく、また、申し訳なく、ひたすら叩頭するのみの無力な私で . . . 本文を読む
7月14日(月) 曇時々雨
朝一番のナースはイノウエさん。
血圧をはかり指先から酸素量を計測していただく。
「指1本で測るには重すぎるから…」と、両手で優しく支えてくださった。
「嬉しいなあ、ナースのこの優しい接遇♪」と言ったら、「嫌がる患者さんもおられるんですよ」って。
難しいものですね、ヒトを相手の接遇は。
夕方、真木と寿木が来てくれた。
2歳違いの兄弟だけれ . . . 本文を読む
老女の闘病日記・日に新た日に日に新たなり
人はなぜ、病むのか?人はなぜ生きるのか?なぜ、死ぬのか?