9月13日(水) 晴
FM千里カタリストの、収録前のレッスンに参加する。
次のテーマは『世界遺産』で、今日の原稿には「アルベロベッロのトゥルッリ」と聞きなれない言葉が度々出て来て、すっかり覚えてしまった。
「うん。 まだ認知症にはなってないね」
初期の認知症ならば、「ヒトは老化とともに忘れっぽくなる。忘れても良いのです。忘れたことを新たに覚え直せば‼」と教えてくださったのは、世界的な疫学研究者の田島和雄さんだ。
金つなぎの会とのご縁は長く深く、講演や詩吟を通じてこだわらない捉われない軽やかなお人柄を知るにつけ、ファンが増えた。
ある年の夏、診療所見学に伺い、風の通り抜けるウッドデッキでランチのあと詩吟を拝聴した折、先生が突然「忘れた!」とおっしゃって天を仰がれ、やがて何事もなかったように二番から吟じ直された。
そのあとの会話で教えられた、「【覚え直し】で認知を重ねる習慣」、つまりは認知症予防のテーゼ・その①である。
愛知県がんセンター研究所長(現・名誉研究所長)を経て、三重大学名誉教授から地域医療に志し、洗心福祉会美杉クリニック初代院長を務めておられる。 ほかに、中国第三軍医大学、四川大学華西公共衛生院名誉教授、日本癌学会、各関連学会名誉会員など、多数を務めてもおられる。
珍しいところでは 、昨年に立ち上げられた「一般社団貴乃花道場」(https://takanohanadojo.or.jp/corporation.html)の理事に就任なされ、品よく立派な案内書を頂戴して感心した。
「なんで、また?」「なんか、頼まれたもんだから」
禅問答のようなやり取りをかわした思い出がある。
名古屋の自宅に2日のほかは、三重・松阪の自宅と療養所で地域医療と老人医学の研究に励み、趣味の詩吟は師範の免許を許され美杉教室の開設に至っている。 余暇には自宅の石窯でピザを焼き、診療所の通勤には往復2時間半の山道を走歩破。 見事な鉄人、超人、そして癒す人、医師である。
◆
いや、まったく。
話が逸れた。
FM千里のレッスンを終えて地下鉄駅への道すがら、「お茶しません?」
声をかけてくださった薫さん、きまちまきさん。 きまちさんはMC企画所属のタレントさんで、薫さんは指揮者・佐渡裕さん主催のオーディションに合格してレッスンを受けておられるなど、おふたりともプロの道を着々と歩んでおられる。
いずれも話題豊富、向上心が高くて、自らを上手に語られる。
まぶしくも羨ましく、とてもキュートなプロフェッショナル!
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