★福井敏雄さん、大社義規さん。 安らかに…

　　　　　　　　　　　　艶子夫人から粗供養のお品が
　　　　　　　 　　　　　　　　　届きました

１月３１日（火）

福井敏雄さんのご逝去を知ったのは、不覚にも、昨年末に頂戴した艶子夫人からの年賀欠礼のハガキによって、だった。

平成２年、７年と開催した私の出版記念パーティに、生前の福井さんはほんとうに律儀に来てくださり、あの雰囲気で盛り上げてくださったっけ。

あぁ、なんのお返しも出来ないまま、またおひとり大切な方に逝かれてしまった…

現役の記者時代、取材で福井さんのマンションを訪ねたことがある。
二人の息子さんを東京大学と京都大学に送り出したご夫妻の育児日記が、偶然主婦の友社製で、私も同じ日記で二人の息子の子育てをしてきたことから話が弾み、その日艶子夫人は、「家庭を持ってマスコミの仕事は大変でしょう…」と言い、冷蔵庫の中の野菜やお菓子をありったけ持たせてくださった。

ご夫妻とも、有名になられても少しも偉ぶらず、飾り気のなさと無類の優しさが魅力のおふたりだった。

ご存じ福井さんは、気象評論家にしてユニークなタレント。徳島や彦根など地方気象台勤務ののち大阪管区気象台天気相談所長などを歴任。退職後は日本気象協会に移籍。関西テレビの気象情報担当キャスターとして登場するや、暖かい飾り気のないキャラクタ－がお茶の間に迎えられ、人気爆発に至った。

フジテレビや関西テレビのキャスターをはじめ、朝日放送の「探偵！ナイトスクープ」の顧問役として出演し、同番組の冒頭で飄々と自作の俳句を披露しておられた様子など、今も懐かしく甦る。

晩年は、抗がん闘病の日々の心境を手紙で寄せてくださったりもして案じたこともあったが、2005年4月27日、老衰のため逝去されたという。　

享年84歳。…艶子夫人、ほんとうにご苦労さまでした。
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そんな福井さんのご逝去から約５時間前の同日午後5時45分、ひとりの経営者が逝かれた。

日本ハムの創設者にして、心ある実業家・大社 義規（おおこそ よしのり）さん。
専業主婦のころ、日本ハムが募集した「奥さま重役」に応募。のちにＯＧ会の会長を務めさせていただいたご縁で、お目にかかる機会も多かった。

「主婦の”舌”を信じる」と、モニター制度を創設し応援。「ハムを食べてくれる子ども達のために…」と、プロ野球球団・日本ハムのオーナーを努められた。

大社さんが日本ハムファイターズ優勝時に着用したユニフォームの背番号100は、北海道日本ハムファイターズの永久欠番となったというが、あの、子どもたちを思いやる優しさと野球に寄せる情熱を思えば、けだし当然の措置であろう。

福井さんのご逝去と同じ2005年4月27日の夕刻、心不全のためご逝去なされた。享年90歳。

福井さん、大社さん。　なにとぞ、御霊安らかに…