6月30日(金) 曇時々雨
奥歯の詰め物が外れたので、近くのアップル歯科で予約診療を受けた。
一度の治療で終わって、歯もまた、【早期発見・早期治療】である、と納得する。
帰途、はるか向こうから手を振ってくださるのは、今年91歳のご近所さん・森川武司さんだ。
常日頃から、逝かれた奥さまを「愛する妻」と語って『YOUブログ』に投稿。今では内容を数冊の書籍に残してもおられる。
ほとんど独学のパソコン技術で、ブログ『意地悪親爺の失言』を開設し、84歳まで電動自転車を乗り回し、今日は近くのスーパ―までころころバッグを連れてお買い物♪、だ。
「膝が痛いのは、腰に原因があるそうなので、脊柱管狭窄症で腰も痛いんですが、氣合いを入れて(腰を)伸ばして歩いています」
別れ際に後ろ姿を見送ったら、お言葉通りに背筋を伸ばし、スタスタ、スタと歩いて行かれた。
「矍鑠(かくしゃく)」とは、まさしくこの方のためにある言葉かと思う。。
8年前の産経新聞に、下記の記事が残されている。
ご一読のほどを。
亡き妻への思い、日々の出来事…心情を本に 三重・名張の森川さん
2015/2/6 07:03
介護を続けた妻との別離、戦後に見に行った日米野球の思い出、パソコンと格闘する自身の姿……。名張市富貴ケ丘2番町の森川武司さん(82)が、約2年間の出来事や日々の心情をつづってきたブログを書籍化した。気の向くままに書き続ける楽しみを日々かみしめている。
定年退職後、会計事務所や名張市内の福祉施設で勤務。10年ほど前からワープロでエッセーを書き始め、パソコンを導入してからはブログとして書き続けている。これまでにエッセー集を1冊、ブログをまとめた書籍を2冊出版している。
今回は、平成23年2月から始めたYOUぶろぐ「意地悪親爺の失言」につづった24年末までの文章を、A5判223ページに収録。話題の多くは、同年10月に81歳で他界した妻信子さんとのことだ。入院した信子さんを見舞い、独りの家に帰る寂しさ、娘2人とともに病室で夜を明かしたことなど、その時その時の心の内を細かく書き留めている。
独り身となってからも、大阪や京都に住む友人らから旅行などの誘いがあったり、老人クラブの役員を務めたりと、「これまでお世話になってきた地元の方々に、少しでも何かお返しできれば」と話す。昨年10月中旬にあった富貴ケ丘老人クラブ「富貴の会」の作品展に書籍を出展し、希望者に持ち帰ってもらった。
本書の中で、「ペンを握ってモノを書く根気もない」と語っているが、年を重ねてからブログに取り組んだことについて「ペンで紙に書くよりシンプルな気分で取り組める」とも述べている。寄せられるコメントやメッセージに励まされながら、気が向いたときに執筆を続けていくそうだ。
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